「頭痛」について専門医がアドバイス【池田脳神経外科】

「頭痛」と言ってもその原因は様々です。何に起因するのかによって治療法も多岐にわたります。自分では原因が分からない頭痛について、池田脳神経外科の池田耕一先生にうかがいました。

出典:西日本新聞
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【脳神経外科専門医】池田脳神経外科 池田耕一先生

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 南島原市出身。福岡大学医学部卒業。福岡大学医学部脳神経外科及び関連病院にて脳血管障害や頭痛外来を担当。2008年春日市に「池田脳神経外科」を開業。脳血管障害や頭痛などの専門的治療を行う。日本脳神経外科学会、日本脳卒中学会、日本頭痛学会その他に所属。

頭痛の治療法は日進月歩

緊張型頭痛や片頭痛の治療法や和らげ方は?

 多くの患者が、脳の疾患が引き起こす「二次性頭痛」を心配して外来に来られますが、大半は脳の疾患に起因しない「一次性頭痛」です。  なかでも国内での患者数が一番多いのは、心身の疲れなどが原因で、後頭部を中心に重たい痛みを感じる「緊張型頭痛」。この場合、日常生活にさほど大きな支障はなく、ストレッチや入浴などで血流がよくなることで、改善するケースも少なくありません。それでも痛みが取れないようなら、筋肉の緊張を取る薬や鎮痛剤を用います。  二番目に多いのは、月経周期や排卵日、天候などの影響を受けて起こる、女性に多い「片頭痛」。この場合、こめかみなどに起こる拍動性の痛みにより、日常生活にも支障をきたすことがあります。  片頭痛は薬物療法ではなかなか改善できないので、トリプタン製剤という特殊な薬で対応します。さらに今年、月に一度の注射で片頭痛の程度・頻度がぐっと減る「CGRP療法」という新しい治療法が、日本でも認可される予定です。  実際に、私も数多くの治験に当たったのですが、かなり効果があった人もいらっしゃいました。

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何に起因する頭痛なのか。診断をつけることが大事

 頭痛がある場合、まずは原因をきちんと特定することが極めて大切です。そのため、診察では問診を最重視し、その上で必要に応じて画像検査を付け加えます。  二次性頭痛は、一般的にくも膜下出血や脳出血によるものが多くを占めていますが、近年は「椎骨動脈解離」、つまり椎骨動脈という血管に亀裂が入ることによって起こる頭痛も増えています。  放っておくと命に関わることもありますので、CTだけでなく、血管の状態もチェックできるMRI検査を行うことが望ましいでしょう。  近頃は「スマホ頭痛」や「マスク頭痛」など、現代ならではの頭痛も話題です。不調があれば、お気軽に専門医でご相談ください。

池田脳神経外科

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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