同僚Aは、自分の出身校が自慢です。他の同僚の子どもが受験する時期になると、受験校を知りたがり、マウントを取ってきます。みんなの出身校を把握していて、学歴の話が大好き! でも話したくない人もいますよね。そして、自分の出身校より偏差値が高い学校を受験すると知ったとたん、同僚Aが取った行動に周囲はあきれてしまいました。
出身校が自慢の同僚
同僚Aは、とにかく自分の出身校が自慢です。私立のカトリック、確かに地元で「お嬢様学校」と評判の学校の卒業生でした。他の同僚の出身校を、必ず聞いて
「へー、そうなんだ。私はね…」とその後、自分の学生時代の話を始めます。
校則が厳しかったことや、行事のクオリティが高いこと、勉強に力を入れていたことなど、自分の学生時代の話をすることが大好きでした。
高級志向でブランドも大好き。子育てにおいても、2歳の息子さんには、無添加の物しか食べさせないとか、肌に触れる物はオーガニックでないととか、とにかくこだわりが強い人です。
他人の受験校が、とにかく気になる
受験についての興味も強く、他の同僚の子どもが受験をするとなると
「どこを受けるの?」と必ず聞き、記憶しています。そして聞いた情報をいろいろな人に話しているのです。受験前のデリケートな時期に、全く配慮がありません。
ある年のこと。高校受験を控えた娘さんがいる同僚Bに、どこを受けるのか聞いていました。
でも同僚Bは、濁して答えないようにしていました。いろいろな人に広めることも知っているし、同僚Bは入社したばかりで、そこまで親しくない同僚Aに話したくないのは、当然です。
でも同僚Aは、そんな気持ちには気づかず、知りたい欲求が止まりません。毎日のように同じ質問を繰り返し、あきらめることはありませんでした。
毎日同じことを聞かれ、同僚Bがかわいそうだと思って、周りの皆が話題を変えようとします。でもまた受験の話に戻り、助けてあげることができずにいました。そして毎日同じ会話を聞くことに…。周囲は、同僚Aにウンザリ。
そして、しつこい質問攻めに負けてしまい、とうとう同僚Bは受験校を話しました。自分の出身校より偏差値が低いことを知った同僚Aは、
「へー、そうなんだ」とマウントを取り、自分の学生時代の話を自信満々で始めます。同僚Bはうつむいて話を聞いていました。
マウントが取れない事態に?!
同僚Cも受験生の子どもがいます。同僚Cは、後輩でおっとりとした性格ですが、仕事が丁寧でみんなから信頼されています。子ども思いで、とてもやさしいお母さんです。
同じように、同僚Aはどこを受けるのか聞きましたが… 地元で一番偏差値の高い学校だとわかりました。
同僚Aの出身校よりも偏差値が高いので、「どうしたら子どもが勉強するのか? その学校に子どもを入れるためにどうしたらいいのか?」質問攻めです。
後日、合格したと聞くと「どこの塾に行っていたか、小さい頃はどんな習い事をしていたのか?」と、また質問攻めに。自分の子どもの受験準備がもう始まっています。
そして裏では、同僚Cの悪口を…。
「母親はそんなに頭が良くないはずだから、きっと父親似だよ!」と悪口を言い
「同僚Cは仕事ができない」と仕事面でマウントを取ろうとします。決めつけで悪口を言う同僚Aに、周囲はほとほと呆れてしまいました。
いろいろな家庭、それぞれの考え方
わが子はまだ受験生ではありませんが、すでにその時期が憂鬱です。どうせ聞かれるし、聞き出すまであきらめないので、最初から正直に話すしかないと思っています。同僚Aを見て、「人の話したくないことへは、踏み込んではいけないな」と感じました。
心配なのは、同僚Aの2歳の息子さんです。まだ小さいのに、親の過度の期待は子どもにとってどれだけのプレッシャーになるでしょうか。受験で、親の期待通りの結果がでなかったとしたら…。
いろいろな家庭、考え方がありますが、わが家の子どもには、のびのび育ち、好きなことを見つけて欲しいなと願う出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/iroha)