無数の金魚が泳ぐ水槽を、色鮮やかな照明や映像で彩る幻想的な展覧会「アートアクアリウム展2021 ~博多・金魚の森~」が、5月17日(月)までJR九州ホール(福岡市博多区)で開催されています。会場リポートをお届けします!
「癒やしと安らぎの非日常世界に、どっぷり浸るひとときを」総合プロデューサーの木村英智さん
「アートアクアリウム」は、和をイメージした水槽と光、プロジェクションマッピングなど最新の演出技術が融合した水中アート。これまでに全国累計1千万人超を動員している人気イベントで、福岡での開催は3年ぶり4回目です。初日の3月19日、総合プロデューサーの木村英智さんに見どころを聞きました。
「金魚は人の手によって作り出された、いわば“生きているアート”。今回展示されている約8,000匹の金魚の、1匹1匹が一つの作品です。そのアート性や器(水槽)の形、制作の意図などを楽しんでほしいですね」と木村さん。 コロナ禍でさまざまな我慢や不自由を強いられている今、窮屈な日常から少し離れて、癒やしや安らぎに満ちた非日常世界に入り込めるのも大きな魅力です。 「しゃべらず、じっくり作品と向き合っていれば自然とサイレントになるので、安全に楽しめます。リアルな水や生き物の動きを眺めていると、とてもリラックスできますよ」
九州初公開の「大政奉還金魚大屏風(びょうぶ)」は、2017年の大政奉還150周年を記念して作られたものです。「政治だけでなく、芸術にとっても大きな転換期」とされる大政奉還前後の日本美術史の移り変わりを、びょうぶ型の大型水槽にプロジェクションマッピングで投影。その中を金魚が優雅に泳ぐ様子は、まさに一大絵巻のよう!
木村さんが「今回の一番の目玉」と語る「ロータスリウム」は、約4m四方のハスの花がモチーフの荘厳な作品。泥水の中で成長し、美しい花を咲かせるハスの姿に、コロナ禍の苦境を乗り越える希望の光という意味を込めているそうです。
展示室の最後を飾るのは、高さ2.4m、最大直径2mもの巨大金魚鉢の中を、約1,000匹の金魚が泳ぐ「花魁(おいらん)」。七色に変化するライティングで、あでやかな江戸の遊郭を表現しています。
“映える”展覧会オリジナルグッズも充実
販売コーナーには、かわいいぬいぐるみや和紙小物、ステーショナリーなど、金魚をモチーフにしたさまざまなグッズが勢ぞろい。鑑賞の記念やお土産にいかがですか?
福岡市博多区の人気店「チョコレートショップ」とコラボした話題のスイーツも。カラフルなタブレットチョコレートやロールケーキは、撮影したくなること間違いなしです!
うれしいことに、会場内は写真撮影OK。金魚マニアや写真愛好家も多く訪れるアートアクアリウムの撮影のポイントを、木村さんが教えてくれました。 「まずは近くに寄って金魚の表情を楽しみ、次に作品全体を自分なりにどう切り取るか、最後は照明の変化や雰囲気など、会場全体を広く捉えてみてはどうでしょう。もちろんフラッシュは厳禁ですよ。公式サイト内でフォトコンテストも実施しているので、ぜひ投稿してください」
アートアクアリウム展2021 ~博多・金魚の森~
日時:~5月17日(月)10:00~20:00(最終入場は19:30まで) 場所:JR九州ホール(福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多シティ9階) 料金:平日=一般1,200円、小中高生600円/土・日曜、祝日=一般1,500円、小中高生800円 ※税込み、未就学児は無料(要保護者同伴。大人1人につき2人まで) ※ローソンチケットやイープラスで日時指定券を販売しています ※会場で販売する当日券は時間指定がないため、混雑時は入場できない可能性があります 問い合わせ:アートアクアリウム博多実行委員会(キョードー西日本内) 電話:0570-09-2424(11:00~17:00、日曜・祝日休)