【福岡・洋食】いつかこの店を思い出してきっと泣いてしまう【笹丘・グリル千】

この10数年、六本松~別府を中心としたエリアで暮らしてきました。非常に暮らしやすいエリアで、飲食店はじめ好きなお店がたくさんあるのですが、自分と家族にとってちょっとスペシャルな位置づけにあるのが、笹丘にある老舗の洋食屋「グリル千」。長い間地元で愛される魅力を、少しでもお伝えできればうれしいです。

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【グリル千】好きな街には、好きな洋食屋がある

この10数年、引越しは挟みつつも生活エリアとしては、福岡市内【六本松~別府周辺】をテリトリーとして暮らしています。 特に六本松周辺は近年再開発が進み、周辺エリアも含めて、新しいお店が増えています。賑わいが増す一方で、昔ながらの地元のお店の良さも改めて感じる今日この頃。 特に私が好きなのは、私が暮らすよりずっと前から、この地域で愛されてきた洋食屋さん【グリル千】です。

出典:ヤマナカリョウ

いつ伺っても、老若男女、たぶん近辺で暮らす方々を中心に賑わっていて、皆さん美味しい食事と会話を楽しんでいます。

出典:ヤマナカリョウ

我々家族も、この10数年お世話になり、色々なシーンで、おいしいご飯をいただき、また家族の時間を過ごしてきました なんだか安心感のある、街の洋食屋さん。これまでいくつかの街に住みましたが【好きになった街には、好きな洋食屋さんがあった】ように思います。「グリル千」は、この街で暮らす自分にとって、まさにそんな存在の店です。

自分的【オールタイムベスト】“タマゴサンド”

私的に、この店でまず特筆すべき一品は「タマゴサンド」です。 お店でタマゴサンドを食べる機会って、そんなにないのでは?と思います。 我が家の場合は、子どもたちが生まれたころからお店に通っていて、まだ他のメニューはまだ食べれないけど、サンドイッチだったら食べれるかも・・・ということで頼んでみたのが出会いでした。

出典:ヤマナカリョウ

ふわっと焼かれたタマゴはいい塩梅の塩加減、一方マヨネーズの甘みも活きていて、それとレタスのシャキシャキ感があいまり、一口食べると・・・

出典:ヤマナカリョウ

いっちゃってるーーーー!!! 自分が食べてきたタマゴサンドの概念を吹き飛ばす美味しさ。 いつも次男が頼むのですが、なんとか一口もらおうと毎回懇願します。 【マイ・オールタイムベスト・タマゴサンド】といっても過言はないでしょう。

【デミグラスソース×揚げ物】は正義である

私の中でゆずれない洋食屋の定義は「デミグラスソース」が美味しい店。そりゃそうだろう、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、美味いデミグラスソースって本当に美味いじゃないですか(日本語がおかしいかもしれませんが。) なお、デミグラスソースを使った料理は数多ありますが、私が一番好きな組み合わせは「デミグラスソース× 揚げ物」。

出典:ヤマナカリョウ

グリル千においては、まず「×ミンチカツ」がめちゃくちゃ美味い! サクサクの衣に、コクのあるデミグラスソースがかけられて、しっとりとなった食感。そしてジューシーなミンチの肉汁とソースの相乗効果。「あぁ、これですわ~!!!」という味です。 (ちなみにミンチカツは平日のランチメニューで、土日やディナーでは食べれないことがあるので注意。)

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同じく「とんかつ」もオススメです。こちらのとんかつ定食は、味噌汁とかおしんことかついておて、その意味では「和テイスト」なのですが、メインのとんかつにはデミがしっかりかかってます。「洋食屋のとんかつ」のこの組み合わせがホントたまりません。 「サクサクの衣がデミでしっとりするのってどうなの?」という意見もあるかと思いますが、もう、これが正解であり、正義なんです。最高です。

誉の日に食べる“シャリアピンステーキ”

タマゴサンドも、カツもデミグラスも最高に美味ですが、それでも「グリル千のイチオシメニューは?」と聞かれたら「シャリアピンステーキ」と答えます。店内、見渡しても一番頼まれている気もします。いわゆる「看板メニュー」というやつです。 日ごろ息子たちを連れていく際は「注文は1,000円以内ね!」と指定するのですが、長男がサッカーの試合で得点したり、次男が幼稚園のイベントで活躍したり、自分や妻の仕事がひと段落ついたときなどは、その枠を若干拡大。 そんな「誉」のシチュエーションで、このシャリアピンステーキを頼みます。

出典:ヤマナカリョウ

柔らかいお肉と、シャリアピンソースの玉ねぎの甘みが相性抜群。 なお、お肉はビーフとポークを選べるのですが、個人的にはシャリアピンはポーク派です。 なんでもない日常の中で起こった「ちょっと良いこと」。そんな喜びを家族でわかちあいながら食べる「ちょっとした記念日ごはん」として味わう、大好きなメニューです。

他にも、いちいち良い塩梅のメニューたち

その他のメニューも、なんだか安心感があり、愛しくさえなる、良い感じのラインナップ。

出典:ヤマナカリョウ

カツカレーは、自分が日ごろ食っているスパイスカレーとはジャンルが違うんですが「甘くて、辛くて、甘い」。この店ならではの仕上がり。

出典:ヤマナカリョウ

洋食の定番とも言えるハンバーグも、素朴ではあるんだけれども「確かな、安心できる味」。これなんだよな~という、求めているものを出してくれる、信頼感があります。

いつか「過去のこの日」になるとして

自分にとって大好きな街の洋食屋である「グリル千」。 自分たちと同じように、多くの地元の方々が通い、楽しそうに食事を楽しむ光景。なんだか独特の暖かさ、温もりがある空間です。 SNSなどを見ていると「過去のこの日」の写真がオススメされて、あぁ懐かしいなぁ、子どもたちの成長早いなぁ、などと感慨にふけりながら見ることがあります。 このお店で重ねる楽しい時間も、また「過去のこの日」として振り返る日がくるのだと思います。

出典:ヤマナカリョウ

これからもこのお店に家族で通い続けるし、また新たな思い出を更新し続けていくでしょう。 ただそれでも、この店で幾度も更新していく家族の「過去のこの日」を思い出すと、きっと笑いながら、泣いてしまう。 そんな気がする、素敵な店です。

施設名:グリル千
住所:福岡県福岡市中央区笹丘1丁目35-10
営業時間:11:00~22:00(ランチタイム:平日10:00~14:00) 日曜営業
定休日:火曜日 営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
アクセス:西鉄バス 笹丘バス亭 もしくは 田島バス亭 から徒歩1~2分 別府駅から1,016m

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

惑える40代。飲み歩き・食べ歩きをこよなく愛し「酒ダルマ」と呼ばれるも、40代にして守りに入りやや健康志向。基本ミーハー、浅く広くカルチャー全般に興味。

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