「睡眠時無呼吸症候群」について専門医がアドバイス【もりや耳鼻咽喉科】

さまざまな要因で起こる「いびき」。実は身体の不調のサインかもしれません。体質と放置しがちないびきについて、もりや耳鼻咽喉科の守谷啓司先生にうかがいました。

出典:西日本新聞
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【耳鼻咽喉科専門医】もりや耳鼻咽喉科 守谷啓司先生

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 福岡県出身。山口大学医学部卒業。同医学部附属病院、JA山口厚生連長門総合病院耳鼻咽喉科、国立小倉病院耳鼻咽喉科医長などを経て、1998 年「もりや耳鼻咽喉科」開業。来院が困難な方への往診も積極的に行っている。

いびきを改善し、睡眠の質を向上。無呼吸が血圧に影響を及ぼすことも。

低酸素状態の睡眠は動脈硬化などを引き起こす

 食べ過ぎや飲酒などの生活習慣や、副鼻腔炎、顎の骨格などさまざまな要因により、空気の通り道である「上気道」が狭くなって起こる「いびき」。  寝ている様子は自分で見られないため、いびきは単なる体質だと放置しがちですが、もしかしたらそこに「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という病気が隠れているかもしれません。夜、きちんと寝る規則正しい睡眠サイクルで過ごしているつもりでも、「だるさが取れない」「日中、眠気が周期的に襲う」という方は、その可能性を疑ってみましょう。    寝ている間に無呼吸状態、低呼吸状態を繰り返すことで、睡眠の質は大幅に低下。授業中や仕事中の眠気により集中力を欠いた生活は、社会的評価を下げるだけでなく、大きな事故にもつながりかねません。  また、心臓や血管に負担がかかり、高血圧や動脈硬化などを増悪する可能性も考えられます。

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CPAP療法で気道を確保。睡眠の質が飛躍的に向上

 まず、スマートフォンなどを使って、寝ている様子を家族に撮影してもらい、自分で確認するだけではなく診察時に医師に見てもらいましょう。  その場合、事前にSASの簡易検査(保険適用)ができる医療機関かどうかを尋ねておきましょう。簡易検査で、酸素濃度や呼吸の状態を調べます。  軽症の場合は、睡眠時の体勢や寝具を変える、口腔外科などでマウスピースを作る、体重を落とすなどの指導をし、重症の場合は「経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)」を行います。睡眠中に気道に空気を送り続けて気道を開き、低酸素状態を改善し、睡眠の質を向上させます。  実は、私もCPAP療法を始めて3年目になります。「たかがいびき」と考えず、まずはお近くの耳鼻咽喉科で気軽に相談してください。意外な病が隠れているかもしれませんよ。

もりや耳鼻咽喉科

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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