自然の魅力に感動!「奄美大島」と「屋久島」を巡る旅【屋久島編】

屋久島は1993年に世界自然遺産へ登録。樹齢7,000年を超えると言われる「縄文杉」をはじめ、ここでしか見る事のできない生態系が多くの方を魅了します。「島旅」後半。初日の奄美からフェリーに乗って屋久島に到着しました。 「奄美大島編」に続き今回は「屋久島編」としてこちらの魅力をお伝えしていきます!

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まるで映画の世界。幻想的な「白谷雲水峡」

出典:ファンファン福岡編集部

午前4時ごろ屋久島の宮之浦港に到着。 その後、早朝トレッキングを目的に標高約600m付近にある白谷雲水峡まで車で向かいました。 どんな場所なんだろう。期待で胸が高鳴ります! 屋久島は全体的に空気が美味しいと思いますが山間部の、しかも早朝の澄んだ空気は格別です。 空を見上げると満天の星空。吸い込まれそうです。いつまでも見ていたくなりますね~。

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出発前の様子。 ガイドさんが温かい味噌汁を用意してくれました。 自然の中で味わう味噌汁は普段より格段に美味しく感じます。

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朝食を済ませてトレッキングの装備を確認し、ガイドさんを先頭に出発。 日が昇るにつれ、周囲の様子がはっきりと見えてきます。 巨大な杉の姿が目に飛び込んでくる度、存在感に圧倒されます。

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木々の間から光が差し込み幻想的な光景が広がります。 屋久島は島全体が巨大な花崗岩で出来ているそうです。 しかも、標高が高く、九州の山の標高上位9つが屋久島にあるので驚きです。 気温が高い黒潮が屋久島にぶつかることで、高湿度の空気が山々を駆け上がり、これが高いエリアで冷やされた後、雲になり雨となります。 杉やコケの生育にとって最適な環境なのでしょう。

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道中、巨大な杉の切り株が所々目につきます。 実は江戸時代、屋久島の杉は伐採されて年貢として納められていたとのこと。

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現代のような工具や車もない時代によくこんなに大きな木を伐採できたものだ、と思う一方、伐採されていない巨木が多く現存する事が少し不思議でした。 ガイドさん曰く「屋久島の杉は建築材として使用された為、形が整っている木を中心に伐採され、建築材に適していない=形が良くない杉が残ったのだろう」とのこと。 確かに、縄文杉やその他の名称のある杉は個性的な形をしています。 時代によってモノの見方は変わりますね。

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屋久島を代表する杉のひとつ「七本杉」。高さはなんと18m! ちなみに「屋久杉」とは樹齢1,000年を超える杉の事を指すそうです。 樹齢は不明だそうですが、我々が想像もできない年月を生きていることは間違いなさそうです。 この一本の杉にはヤマグルマ・ナナカマド・サクラツヅジといった多くの植物が着生しています。 一見、形が良さそうですが杉の中が空洞になっている場合も。 伐採されずに残っているということは、もしかして当時の人は何らかの理由で建築材として適していないと判断したのかもしれませんね。

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途中、水が湧き出ているポイントを発見! せっかくなので飲んでみることに。 「おいしい!」 とても柔らかい口当たりです。 疲れた身体に優しく染みわたります。 屋久島は焼酎「三岳」が有名ですが、この水が美味しさの秘訣かも。 往復3時間ほどの行程ですが、爽快感が疲労を上回り最高の気分です。 澄んだ空気に美味しい水。 身体の中からエネルギーがみなぎってくるのがわかります。 縄文杉を見るコースは往復10時間ほどの距離を歩くそうですが、こちらの白谷雲水峡も十分に屋久島の自然を満喫できると思いました!

屋久島の地元料理を堪能

出典:ファンファン福岡編集部

下山後「屋久島観光センター」さんで昼食を食べることに。 こちら屋久島産のサバをはじめ地元食材をふんだんに使った定食をいただきました。 身体を動かして空腹だったこともありますが、鮮度が抜群でいくらでも箸がすすみます! 屋久島といえば「首折れサバ」が有名。 ゴマサバを一本釣りで漁獲後、首を折って一瞬で血抜きを行い氷水で冷やしたもの。 食感がプリプリして最高です! 奄美の食事もとても美味しかったのですが、こちらも美味しくて甲乙つけがたい! 海鮮ご飯が絶妙で、おかわりまでしてしまいました。

西部林道を探検

出典:ファンファン福岡編集部

屋久島は照葉樹林・屋久杉が生えているエリア・森林限界を超えたヤクザサ帯まで植物の生態が幅広く分かれています。西部林道は海岸に近くにある亜熱帯のエリアです。 またこちらではヤクザルやヤクシカなど屋久島ならではの動物を比較的多く見ることができました。 国道から脇に逸れ、山間部に入ると一気に視界が変わります。

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森の中は別世界。 白谷雲水峡と異なる木々をたくさん見かけます。 アコウの木。とても不思議な形です。 鳥が種を別の木の上に落としこの種が発芽して成長すると、元々生えている木に根っこが絡みつきながら成長します。 なんと、最終的には本来生えていた木をアコウの木の根が巻き付いて枯らしてしまいます。 そのため「絞め殺しの木」と呼ばれるそうです。 場所によって植物の生態系が全く違う事に驚きです。 屋久島の年間降水量は場所によって東京の2~3倍ほどで、集落で4300㎜、頂上付近はなんと1万㎜とも! 私が訪問した時は終日全く雨が降らず、最高のコンディションでした。 晴天に恵まれて良かったのですが、機会があれば雨の日の屋久島も経験してみたいです!

感動!森林セラピー

出典:ファンファン福岡編集部

「島旅」最終日。 この日は6時に起床し、ヤクスギランドへ向かいました。 目的は森林浴セラピー。初めての体験でどういうことをするのか想像ができません。 担当して頂いたのはセラピストの杉下さん。 結論を先に言ってしまいますが、自分の精神と自然と一体化した感覚になり、心が最高にリフレッシュできました。

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複数人のメンバーで出発。 小川が流れる森の中から自分が好きな場所に立つことから始まりました。 そして皆、目をつぶります。 杉下さんが優しい声で誘導してくれます。 「左の耳からどんな音が聞こえますか・・?」 「右の耳からは…。手前からは…。奥からは…。」 という風に、森の空気を吸いながら自然の音に集中していきます。 最後に「赤ちゃんが初めて世界を見るようにゆっくりと目を開けます・・・」 これを自然の中で体験した時、今まで感じたことがないほど心が落ち着いていました。 今まで経験したことがない初めての感覚。 起きているのに寝ているかのような、一見矛盾したような感じでしょうか。 表現をするのは難しいのですが、信じられないくらい気持ちが良いです。

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その後、場所を変えながら同様の事を行いました。 繰り返すたびに、不思議と自然との一体感をより感じるようになります。 旅が終わっても、定期的に自然の中に身を置く習慣を持ちたいと思いました。

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森林浴セラピーの最後、参加メンバーが各々の感想を「シェア」しました。 感想は多種多様で個性があっておもしろい! 皆さんとても清々しい顔をしていました。 「この自然の中で食べたお弁当は、今まで食べた中で最高に美味しい!」 とメンバーの方が話していたのですが、まったく同感!

【まとめ】「奄美大島」と「屋久島」を巡る旅

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今回、奄美と屋久島という二つの島を訪れました。 全く特徴が違う島ですが、2泊3日の行程の中で同時に訪問ができたことは貴重な経験です。 縄文杉を目指して訪問される方は多いと思いますが、目的によってはコンパクトな日程でもしっかりと堪能できることを体感できました。 屋久島に続き、奄美も世界自然遺産の登録に認定されることを期待します! (ファンファン福岡編集部/SGC)

自然の魅力に感動!「奄美大島」と「屋久島」を巡る旅【奄美大島編】

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