栄養の摂り方によって老化の速度が左右される?【木村専太郎クリニック】

 健康長寿は、万人の願い。栄養面から老化を防ぐことは可能なのでしょうか? 福岡市南区でオーソモレキュラー医学(分子整合栄養医学)を実践する木村先生に、「老化を防ぐための栄養」について、詳しくお話を伺いました。

出典:西日本新聞
目次

木村専太郎クリニック 木村專太郎先生

出典:西日本新聞

 九州大学医学部卒。同大学第二外科研修後、渡米。アイオワ大学病院及び米国国立病院にて外科研修、アイオワ州にて外科開業。帰国後、那珂川病院院長などを務め、2001 年木村専太郎クリニック開院。20 年前から分子整合栄養医学を勉強している。

老化は自然の摂理。しかし遅らせるコツはある

 人間は、生まれた瞬間から死に向かって歩いていますから、誰しも老化を避けることはできません。しかし、老化の速度を緩めることは可能で、その決め手は「栄養」です。  ある人が長生きするかどうかは、生まれ持った遺伝子によっておよそ決まっていますが、長寿の家系に生まれたとしても、不摂生をしていれば長生きできません。重要なのは、暴飲暴食を避け、自分の体に欠けている栄養を補っていくこと。  私自身を例に挙げると、50歳の時に目を患い失明宣告まで受けたのですが、アメリカの文献を参考にしてビタミンAとルテインの摂取に励んだところ、状態が良くなった、ということがありました。  栄養は健康を大きく左右するものであると身を以て知ることとなり、のちに出会ったオーソモレキュラー医学(分子整合栄養医学)に興味を持ち、本格的に勉強を始めるきっかけのひとつとなりました。

老化を遅らせるために暮らしの中でできることは

 人間の体の60%は水で、残りの30%はタンパク質、10%はビタミン・ミネラル、脂肪と糖で構成されています。ですから、長生きしたければタンパク質、なかでも体の中で作り出すことができない9種の必須アミノ酸を含む食品を摂ることが大切です。  必須アミノ酸をバランス良く含む食品を知るには、「プロテインスコア」が参考になりますよ。プロテインスコア100の卵、80の肉と魚類、70の大豆などがお勧めです。  またビタミン・ミネラルを摂ることも重要で、なかでもビタミンA、D、E、K、B群、C、鉄や亜鉛は非常に大切なので、欠乏のないように補ってください。  必要量には個人差が大きいので、私は、多めの摂取を推奨しています。良いサプリメントがいろいろとありますが、総合的に摂れるビール酵母などが非常に有用です。  腸のコンディションを整えるため、野菜もしっかりと食べるようにしてくださいね。反対に甘いものは極力控えましょう。  栄養を摂るには胃も強くなくてはいけません。胃にピロリ菌がいないということは大きな強みですから、ピロリ菌感染の心配があれば、検査を受けることをお勧めします。  同じように、歯を健康に保つことも重要です。3カ月に一度は歯科医院で歯石を取るように心がけてください。歯と骨のためにはビタミンA、D、Kとカルシウム・マグネシウムもお忘れなく。

木村専太郎クリニック

※この記事内容は公開日時点での情報です。

目次
閉じる