寒い冬に欠かせない暖房器具は上手に使えていますか? 暖房器具の手入れと室内の空気の動きを意識すると、効率のいい暖房ができます。本記事では、暖房器具(エアコン・ファンヒーター・こたつ・オイルヒーター)のお手入れと部屋を効率よく温めるためのポイントを、お掃除スペシャリスト佐倉がご紹介します。
エアコンは冬もフィルターの掃除を
【お手入れ】
夏の間はエアコンのフィルター掃除の記事をネットでもよく見かけますが、冬になると見かけなくなります。暖房ではフィルター掃除は不要と思っている方はいませんか? エアコンは夏も冬も室内の空気を取り込んで、内部の熱交換機で空気の温度を調整しています。冬もエアコンのフィルターの掃除は必要です。定期的(2週間に1度くらいの割合)にフィルターのほこりを取りましょう。
【暖房のポイント!】
エアコンの暖かい空気は上にたまります。風向きは下にするか、サーキュレーターや扇風機で空気をかき混ぜる工夫を。扇風機やサーキュレーターは窓を背にして置くと、窓際の冷たい空気を室内に送ってしまうので注意!
ガス・石油ファンヒーターはフィルター掃除が必須
【お手入れ】
ファンヒーターもフィルターお手入れは必須です。ホコリが詰まって空気が取り込めなくなると異常燃焼を起こす可能性もあります。スイッチをOFFにしてブラシノズルで掃除機をかけましょう。目安は週に一度です。
掃除をするときはかならずスイッチはOFFに! 理由は2つ。掃除機の吸引力で炎が引き寄せられ、ホコリが燃えると危険。ファンが動いていると、掃除機が起こした汚れを吸い込んでしまう可能性もあります。ホコリは掃除機に吸い取らせましょう。
【暖房のポイント!】
置き場所は、窓やドアなど、開口部を背にしましょう。石油・ガスファンヒーターとも換気は1時間に1~2回程度2分を目安に。アラームで換気のタイミングをお知らせしてくれる機種もあります。
こたつは、しまうときのヒーター掃除がポイント
【お手入れ】
週に一度くらいはこたつを外して、こたつ敷きに掃除機をかけましょう。天気が良ければ、こたつ布団も風を当てて干すと、においも取れてすっきり。こたつの中はほぼ密閉空間です。夜寝るときは、四辺のどこか一カ所の布団をこたつの上に折り上げておくと、空気が入って湿気が取れます。
こたつをしまうときは、ドライバーでヒーターを外して、カバーを空け掃除機をかけるのがおすすめです。布団や衣類の繊維でファンやカバーの後ろにはほこりが多くついています。放置すると発火の危険性もあるので、ヒーター内部の掃除もお忘れなく!
【暖房のポイント!】
こたつの中掛け布団を使い、掛け布団を2枚にするのがおすすめ。こたつ敷きの下に、断熱シートを敷くとこたつの暖かさがUPします。強から弱に変更すると電気代が半分以下になりますよ。
空気も本体も汚れにくいのがオイルヒーター
【お手入れ】
空気を汚さず、安全性が高いので人気があるオイルヒーター。掃除機などの床掃除の際には少しずらしてオイルヒーター周辺も掃除をしましょう。本体の隙間はハンディモップなどでほこりを取り除きます。汚れがひどいときは硬く絞った雑巾で湯拭きしましょう。
【暖房のポイント!】
部屋を暖めるのに30分~1時間かかるのが弱点です。そこでエアコンとの併用がおすすめ。朝や帰宅後は、まずエアコンで部屋を暖めてからエアコンをオフにします。
その後はオイルヒーターで室温をキープします。置き場所は、窓際などに置いて、ヒーターの温度調節機能が働くようにしておきましょう。
暖房器具のお手入れには大きなメリットがある!
冬に活躍する暖房器具のお手入れと効率のいい暖房方法をご紹介しました。掃除は、ほこり対策がメインになります。何台も使っている場合は少々大変ですが、定期的に掃除の日を決めて、一気にかたづけてくださいね。掃除が行き届いて、効率的な暖房を行うと電気代が安くなるという大きなメリットがありますよ!
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)