PTAの役員決め! 6年生の教室が凍り付くその現場とは?

 新学期、学級懇談会という一見和やかな集まりの中でPTAのクラス役員決めが行われます。それぞれの思惑が渦巻く教室。その中でも6年生の教室ともなると、他の学年と雰囲気が一段と違ってきます。子どもの通う小学校で2年間PTA本部役員を務めた、私が見た6年生の学級懇談会のエピソードです。

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PTA役員をできない事情のある人ばかりが残っている

出典:写真AC

 私が子が通う小学校では、PTA役員を1子につき1回引き受けるという原則があります。そのため、ほとんどの保護者が戦略を立て、6年間のどのタイミングで引き受けるか考えています。  自分の仕事をセーブしやすい時期、下の兄弟が幼稚園に入った時、または上の兄弟の受験ある年は止めておこうなど…理由はそれぞれです。  PTA役員になると学校に行く回数も増えますから、低学年の間に役員を希望する保護者は多くいます。  一方6年生の役員は卒業記念品の準備や卒業式のお手伝いなど、他学年の役員より負担が多いこともあり、避けられる傾向にあるのも事実です。  それにも関わらず、6年生になるまで引き受けなかったという家庭には何かしら理由があることも多いのが現実でした。

PTA役員の決め方とは

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 私が経験したPTA役員決めはこうでした。まずは立候補者を募ります。問題は立候補者がいない、または人数が足りない時。その場合はくじ引きで役員を決めることになります。  くじ引きでは、これまで役員を経験した保護者は対象から除かれます。6年生のクラスでは大半が経験済でくじ引き対象者は必然的に少なくなります。私が参加した時は、役員未経験の保護者5名から4名の役員を選出しなければならないこともありました。  高倍率で当たるとなっても引き受けられない家庭もあります。その場合、くじ引きから外してほしい理由をみんなの前で話さなければなりません。  私がこれまで聞いたものは、保護者自身の病気のことや家族の介護のこと、ひとり親家庭で時間的にも経済的にも余裕がないことなどでした。本当は言いたくないのではないかと心を痛めながら聞いたものです。  でもその横で「あー、不幸大会始まったわー」と小声でつぶやく役員未経験保護者がいてその場が凍り付きました。  さらに辛いのは、役員を引き受けられない理由を受けて、保護者内でその人をくじ引き対象から外すべきか否かを判断することでした。同じ保護者であるにも関わらず、判断するなんて簡単にできるものではありません。当然、教室の空気も重苦しいものになります。

無事に決まったと思ったら…

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 くじ引きで何とか決まったと思ったのに、円満にいかないのが6年生の役員決め。決まったメンバーを見ると、実働できるのは4人中1人や2人ということも少なくありませんでした。  役員に決まっても、一年間知らぬ顔で通す保護者もいます。6年生ともなれば、だいたいの保護者の人となりは知れ渡っていますから、実働できる保護者から不安や不満の声が聞かれることも多々ありました。  波乱の保護者会が終わった後、「6年間、上手く逃げ切れたわー」と言いながら帰っていく人がいて、つい冷ややかな視線を注いでしまいました。ほとんどの保護者が事情を抱えながらも善意でPTAを支えたいと思っているのに、他人の気持ちを考えない言動に唖然としてしまいました。  6年生のPTA役員決めに出席するのは、生きた心地がしません。4月、全国の小学校でこのような光景が繰り広げられているのです。 (ファンファン福岡公式ライター/浅野 桃)

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