「PTA本部役員をやっている」友達がそう言ったら、あなたはどう思いますか? 私なら「かわいそうに」と思います。誰しもやりたくないですよね。そんなPTA本部役員を、私は2年も務めました。なぜか? それは仲良しのママ友が、PTA 会長を引き受けてしまったからです。ずるずると引きずり込まれてしまいました。もう巻き込み事故としか言いようがありません…。 そんなきっかけで始まった2年間。でもいいこともありました! この記事では良かったことをお話します。
1. 仲間ができた
PTA本部役員をやって良かったと思う一番のこと。それは仲間ができたことです。これまで育ってきた環境も、仕事も、子どもの学年も違うお母さん達。ほぼ初めましてのメンバー6人が、新しい本部役員としてチームになりました。
引き受けなければ、恐らく出会うことのなかったお母さん達と、たくさんの業務をこなす中で、必然的に助け合うようになりました。初めはぎこちなかったチームも行事を終えるごとに成長し、ひとりひとりの得意分野を活かせるようになっていきます。
当初は話しかけにくいと感じていたお母さんも、一緒に活動してみると実はおちゃめな一面があり、人間的で悩みがあることもわかりました。 PTAの先頭に立って活動すると、時に大変なこともありましたが、チームで動けることはとても心強かったのを覚えています。活動を終えた今でもライングループは活発で、何でも話せる仲間です!
2. 子どもが安心できる
PTA本部を引き受けると、嫌でも学校に行くことが増えます。もう娘は高学年になっていましたが、私が学校にいるというのは大きな安心感になったようです。
高学年といえば、女の子もややこしい年齢に差しかかかる頃。一度、昼休みにPTA会議室に来て泣いたことがありました。理由は話しませんでした。
何があったのか聞きたかったのですが、中学生の娘がいる本部役員仲間が
「そっとしておくのがいいよ」と言うので、私も何も言いませんでした。
昼休みが終わるチャイムを聞いて、涙を一生懸命拭い、
「ママ、泣いてたこと、ばれない?」と聞きながら作り笑いをする娘の顔が忘れられません。
「大丈夫」というと、教室へと戻っていきました。
「そこにママがいる」それだけで助けになることもあるのだと感じました。これは、PTA本部役員をやって良かったなと思う経験になりました。
3. 社会復帰の準備になった
私は子どもが小学生の間は家にいたいと考えていました。子どもの朝の身支度は手伝えることがほとんどでしたが、家事の段取りは効率が悪かったと思います。
でも小学校の会議は早い時間から始まることが多かったので、朝子どもが登校したらすぐに出かけなければならないことも多くありました。
子ども達にとっては、母に頼らず自分で準備をする習慣ができ、私も家事と身支度を効率よくする工夫ができるようになりました。今振り返れば、仕事復帰のための良い準備期間になったと思います。
やってみないと分からない
「案ずるより産むが易し」これが私がPTA本部役員を経験してみて思ったことです。正直、やる前に想像していたよりも嫌なことはありませんでした。それどころか、やってみないとわからなかった良いこともたくさんあったのです! もしあなたがPTAを引き受けるか迷っているなら、一度引き受けてみるのも手かもしれませんよ。
(ファンファン福岡公式ライター/浅野 桃)