試合の大事なチャンスに巡ってくる息子の打席にハラハラドキドキ!

 小学校1年生から、少年野球チームに所属している4年生の息子。今まで楽しく野球をしてきましたが、いよいよ大会も始まり、練習も本格的になってきました。

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息子の打順は9番

出典:iStock.com AleksandarNakic

 息子は小柄で、お世辞にも野球が上手とは言えませんが、日々の練習を真面目に頑張っています。そんな息子の打順は9番。あまり期待のかかることのないお気楽な打順と思っていたら、意外とチャンスに打席が巡ってくるのです。

 春の大会の準決勝では、1点差で追い掛ける最終回の、なんと最後の打席に息子の番が回ってきました。「なんとか塁に出てくれ~」と祈るような気持ちで見守る中、3ボール2ストライクと粘ってからのラスト1球。

 しかし、このとき息子は監督から送られたサインを間違え、残念ながら見逃し三振でゲームセット。試合後、サインを間違えたことをチームメイトから責められ、監督に怒られ、何よりもミスをした自分が悔しくて泣く息子に、見ている私も胸を締め付けられる思いでした。

 それからは、チームで徹底的にサインの練習です。一度なくした監督からの信頼を取り戻すのは簡単ではありません。家でも毎日サインを出して、
 「これは何のサイン?」
 「これは?」とミスのないように練習しました。

 朝も早起きして、学校に行く前にパパとバッティング練習。チーム練習を終え、帰ってからも素振りをしていました。今まで、ただ何となく楽しいから野球をしていた息子が見せた本気の表情に、家族みんなが心動かされて応援し、ボール拾いなどを手伝いました。  そして夏の大会がやってきました。

ドキドキの準決勝

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 準決勝の相手は春と同じチーム。1点を追い掛けて迎えた最終回と、状況も同じです。1アウト、ランナー2、3塁の場面で息子の打順がやってきました。ここで打てば同点。2塁打以上なら逆転の大チャンスです。「どうしてまた、こんな場面で回ってくるの~」と思いながらバッターボックスの息子を見ると、緊張でガチガチ。情けない表情を浮かべています。サインミスをするまいと必死に監督のサインを見ているのが分かって緊張が伝わります。

 1球1球、見守るこっちもドキドキハラハラ。なんとか次につないで! あー、心臓に悪い。  結局、息子はフォアボールで出塁。押し出しの同点となりました。結果的にその試合は負けてしまったのですが、息子が自分の役割を果たし、敗因にならなかったことに正直ホッとしました。

 どうやら、チャンスの場面で打席が巡ってくる星回りのような息子。「よし! 俺に任せとけ!」と言えるくらい強くなりたい、次は勝ちたい! と今日もバットを振っています。

 まだまだ結果は出ていませんが、才能はなくても努力の人になってほしいと願う母なのです。

(ファンファン福岡一般ライター)

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