池井戸潤原作 映画【シャイロックの子供たち】阿部サダヲさん来福! 2/17公開

 「半沢直樹」シリーズなどのヒット作で知られる作家・池井戸潤原作の映画「シャイロックの子供たち」が2月17日(金)、全国で公開されます。主演を務めた阿部サダヲさんと監督の本木克英さんがT・ジョイ博多(福岡市博多区)で開催された試写会に登場しました! 舞台あいさつの内容をリポートします。 

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「I’m donut? が福岡発祥だと聞いてすごいなと!」(阿部さん)

福岡のエピソードがあれば聞かせてください。

(本木監督) 今朝福岡に着いて、めんたい重とうなぎなどを食べてしまって…、ジャケットのボタンが閉まらなくなってしまいました(笑)。福岡はおいしいものが多いので。

(阿部さん) 3年くらい前に舞台で博多座に来させてもらって、それ以来の福岡です。東京ですごく話題になっているI’m donut?(アイムドーナツ)のドーナツを初めて食べておいしくてびっくりしたんですね。それが福岡発祥だと聞いてすごいなと思いました。福岡でも行列ができているそうですね。福岡は本当においしいものが多いです。

(本木監督) 阿部さんは熊本にルーツがありますよね。

(阿部さん) はい。私のおばあちゃんは熊本出身で、僕の劇団主催者の松尾スズキさんも北九州出身ですし、九州にはなじみがあります。

(本木監督) 昨年ペイペイドームで見たソフトバンクホークス戦が、東浜(巨)投手のノーヒットノーラン達成試合だったんです。花火が上がったのが印象的でしたね。福岡を楽しませてもらっています。

原作と映画の台本が違い、完全オリジナル

作品やベテラン銀行員・西木の役作りについて聞きます。
(阿部さん) 原作と映画の台本が違い、完全オリジナルです。原作を見てから映画を見ても面白いし、映画を見てから原作を見ても面白いし、「すごくよくできているなあ」と思っています。

 銀行員は初めての役でした。ただ、西木は「銀行員っぽくなくてもいい」という感じがしましたので、あまり役作りはしてないですね。熱血な人たちがラグビーをやってたりとか、土下座していたりとか(笑)。そういう池井戸潤さん作品のイメージと違って見えたらいいなと思いました。

オリジナルストーリーを作るにあたって、どのようなことを意識しましたか。
(本木監督) 脚本作りに1年以上かかりました。いろんな方向性にできる内容でしたので、池井戸潤さんの原作をより魅力的に見ていただくために、どんな映画がいいだろうかと考え続けていました。(主役に)阿部さんが決まってから、阿部さんのイメージで脚本が作られていると思っていただければ。
 
池井戸潤さんと話をしましたか。
 (本木監督) 池井戸潤さんからは、「だまし合いの“コンゲーム”小説として書いたけれど、(監督の)本木さんは人間ドラマとして撮ったので、不思議な光を放つ作品になっています」と言っていただけました。ありがたいことです。1年半前の撮影はコロナ禍の中、大変でしたが、現場にも3回ほど来ていただきました。

キャストの皆さんも作品の魅力です。
 (本木監督) 今回はキャストがすごいです。僕は楽しませてもらいました。

予告編で、池井戸作品でおなじみのせりふ「やられたら倍返し!」をさらっと言っていましたね。
 (阿部さん) 「半沢直樹」をまねしてもしょうがないので(笑)、あの場面ではさらっと言いました。

キャストの皆さんは撮影の時、どんな雰囲気でしたか。
 (阿部さん) コロナ禍真っ最中でマスクをしていて、あまり皆さんとしゃべってないんですよ(笑)。

(本木監督) 撮影では本物の「銀行」を借りられたんですよ。それが良かったです。そして、皆さん信頼できる俳優さんたちばかりです。柄本明さんは「こんな人本当にいるのかな」というような衣装をご自分で発案されて(笑)。僕は止めることができませんでした(笑)。

(阿部さん)  「柄本さんはいつ着替えるのかな」と思っていたら、それが衣装でした(笑)。

“池井戸作品のイメージ”と違った異色の映画

「金か、魂か」のキャッチコピーにちなんで、福岡名物で「〇〇か、〇〇か」の二者択一を考えてもらえますか?
(阿部さん) え…? ちょっと教えてほしいことでいいですか? 博多ラーメンってあるじゃないですか…。「長浜か、久留米か」。(会場の反応がなく)お、響いてない(笑)。

作品を楽しみにしている福岡の皆さんにメッセージを。
(本木監督) 人気の池井戸作品はたくさんテレビや映画でご覧になっていると思いますが、それとは違った異色の映画になっています。先入観を取り除いて、じっくりこの世界に入っていただければと思います。

(阿部さん) 地方1発目のキャンペーンを皆さんに温かく見守っていただけて本当によかったと思います。福岡に1泊くらいしたかったですけど、すぐに移動しなければならないので、後は皆さんにお任せします。宣伝をよろしくお願いします! せりふも芝居もみんなすごく面白いので飽きないと思います。2時間、ドキドキわくわくしながら見ていただきたいです!

映画「シャイロックの子供たち」

 映画「シャイロックの子供たち」の原作は、累計発行部数60万部を突破した池井戸潤の小説「シャイロックの子供たち」(文春文庫)。昨年ドラマ化も。映画は小説ともドラマとも異なり、独自のキャラクターが登場する完全オリジナルストーリー。

<ストーリー>
 東京第一銀行の小さな支店で起きた、現金紛失事件。 ベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)は、同じ支店の愛理(上戸彩)と田端(玉森裕太)とともに、事件の真相を探る。一見平和に見える支店たが、そこには曲者揃いの銀行員が勢ぞろい。出世コースから外れた支店 長・九条(柳葉敏郎)、超パワハラ上司の副支店長・古川(杉本哲太)、エースだが過去の客にたかられている滝野(佐藤隆太)、調査に訪れる嫌われ者の本店検査部・黒田(佐々木蔵之介)。そして一つの真相にたどり着く西木。それはメガバンクにはびこる、とてつもない不祥事の始まりにすぎなかった。

<作品概要>
主演:阿部サダヲ
出演:上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介 ほか
監督:本木克英
脚本:ツバキミチオ
音楽:安川午朗
製作:映画「シャイロックの子供たち」製作委員会
配給:松竹
公式Twitter: @shylock_film
© 2023 映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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