【嫌な予感が的中】1歳半の息子が大人しいと思ったら予想外のものをおもちゃに

 独身の頃とは違って、小さい子どもがいると、朝のメイクや夜のお肌のお手入れの時間はどうしても短くなりますよね。年齢とともに老化が進み、忙しさでケアも手薄、という悪循環。そんな肌の悩みを解決してくれると期待して購入した、ファンデーションが思わぬ結果に。

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老化現象を目の当たりにした日

写真AC

 私は9歳と8歳と6歳と1歳半の4人の子どもを育てるママです。週末、子どもたちを夫に預けて、久しぶりにひとりで外出した時でした。子育ての解放感とともに、ウキウキしながらずっと行きたかった洋服店へ行きました。

 何点か洋服を手に取り、試着室へ入りました。早速、1点目のスカートを試着して鏡をみると、鏡に映った自分の顔に愕然! こめかみ辺りに、見たこともない1cmほどのシミが…。しかも2つ。かなりの衝撃でした。
 (なんで今まで気づかなかったんだろう?)思えば、日々の忙しさから、まじまじと鏡を覗くこと自体、なかったことに気づきました。

 私の化粧時間は、独身のころと比べると年々短縮され、最近では、化けるまでに3分をきる自信がありました。夜の手入れも、「年齢の数だけ丁寧にパッティング」なんてやってられるかー、とばかりに、超高速で美容液を塗り終える始末。(そりゃあ老化しちゃうよね…)

 さっきまでウキウキしていた気分もすっかり消沈し、試着室に持ち込んだ残りの服を試着することなく、その店をあとにしたのでした。

SNS広告に希望の光

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 その日の夜。子どもを寝かせたあと、スマホを見ていると、
 「20歳若見えファンデーション・艶メイクであっという間に変身できる・今だけ半額!」という、ファンデーションの広告が。

 昼間の出来事を引きずっていた私は、夢中で広告を読み、「このファンデーションひとつで若返った」「もう二度と手放せません」等々の口コミを端から読みあさりました。
 「このサイトを閉じるとこの割引価格ではもう二度と購入できません」の表示に後押しされ、決死の思いで「ぽちっ」

 その三日後、待ちに待った若見えファンデーションが届きました。1歳半の四男をお昼寝させると、丁寧に梱包されたファンデーションのコンパクトを取り出し、さっそく鏡の前へ。コンパクトの中には、リキッド状になったファンデーションがスポンジに染み込ませてあり、パフを押し当てると、ジュワッとしみ出てくる仕組みでした。

 早速、ファンデーションが染み込んだパフを、シミ周辺に当てると、なんということでしょう! 一瞬で、憎きシミが消えたではありませんかっ!
 「おお〜〜」嬉しくて、思わず笑ってしまいました。

まさかの展開が待っていた

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 鏡の前で久しぶりに化粧を楽しんでいると、「ピンポーン」と宅配が。コンパクトを持ったまま、玄関へ行き荷物を受け取ると、居間で昼寝をしていた四男の泣き声が…。あわてて居間へ行くとおむつがもれて、服も布団もびっしょり。
 息子の着替えをすませたあと、脱いだ服と布団のシーツを洗面所で下洗いし、洗濯機へほうりこみスイッチオン。
 一件落着とおもいきや、(あれ? なんか静かだな)なんとなく嫌な予感が…。

 子育て中の嫌な予感的中率が高い私は、息子がいるはずの居間へ直行。
 「あれ? いない」居間から玄関に続く扉が開いている。さらなる嫌な予感。

 あわてて扉をあけた先に、私が見たものは…
 購入したばかりのファンデーションで、玄関と廊下の床いっぱいにお絵描きしている楽しそうな息子!(しまったー、着替えの時にコンパクトを息子の目の前に置きっぱなしだった!)と気づいた時には、時すでに遅し。

 息子の右手には、リキッド状のファンデーションをぐっしょりと含んだパフが握りしめられ、両手足や顔、着替えたばかりの服も、見事に薄ベージュ色に染まっていました。

 呆然と立ち尽くす私に、廊下の床に描いた絵を誇らしげに指差して「ぱんぱんまん」とご満悦の息子。
 「うん… ぱんぱんまん、上手にかけたね(泣)」さぞかし楽しかっただろうよ。滑らかで艶やかで、しかも落ちにくいんじゃー!! 床みがきスプレーを使っても全く落ちる気配なし…。

 結局、ファンデーションは、お絵描きですっかり使われてしまいました。「子どもに触られたくないものは、絶対に、何があっても手の届かない場所へ置くべし」と、心の底から誓った出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/モモ☆タロー)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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