初めて男の子にチョコをプレゼント! まさかの反応、忘れられない出来事に

 初めて男の子にチョコをプレゼントした時の出来事です。当時私は中学1年生でした。3学期の初めに席替えをし、たまたま気になっていた男の子と隣の席に! その男の子Kくんは、バスケ部で背がすらっと高くちょっとシャイな人でした。幼い頃から友達で、小学校も同じ。でも、これまで好きというほどでもなく、仲のいい友達程度。Kくんへ思い切ってバレンタインチョコを渡したのですが、まさかの反応に…。

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友チョコが余った 私の決断は?

写真AC

 2月になると、学校では友達とバレンタインの話題で大盛り上がり! 例年、女友達と友チョコを交換していたので「今年は何を作ろうかな」とわくわくしながら考えていました。同級生の男子達にとっても一大イベントのようで、誰が何個もらったか毎年のように競っているようでした。
 「余ったら俺にくれよ!」とバレンタインが近づくにつれ、何人かの男友達に言われていました。

 いろいろ悩んだ末、その年はガトーショコラを作ることに。休みの日に材料の買い出しへ行きました。予定より多めにもらうこともあるので、毎年多めにチョコを作っており、その年はケーキ型2つ分を作りました。

 実際に作ってラッピングをしてみると、ガトーショコラが余ってしまったんです。私が食べても良かったのですが、ふと、隣の席の男の子Kくんが頭に浮かびました。

 しかし、変に勘違いされて友達に冷やかされたりするのも嫌なので堂々とは渡せません。それに告白とかではないので、どう渡そうかすごく悩みました。

 結局、隣の席だからタイミングをみてこっそり渡そうと決めました。ラッピングも、バレンタインとはわからないようにアルミホイルで地味に包みました。

Kくんの一言にショック!

 バレンタイン当日。
 先生にバレないように、友達とチョコ交換をしてきいます。その時も、男子からは
 「俺らにはないのかよ〜!」などと何回もせがまれました。
 「あるわけないでしょ」って笑いながら言い返している時も、隣の席のKくんに渡すタイミングを見計らっていました。

 しかし、なかなか渡すタイミングがなく気がつけばあっという間に6時間目が終わってしまいました。みんな部活動へ行く準備や帰る準備をし始めます。

 私も部活へ行かなきゃ、でも渡せてないしどうしよう… と焦っていた時、Kくんが自分の席でカバンに教科書などを入れ始めました。もう、今しかない! と思い
 「これ、チョコ余ったの。食べてくれるかな?」と勇気を振り絞って渡しました。もう、心臓はバックバックです。

 そして、やっと渡せた、もう誰かに見られてても仕方ないと思ってホッとしていると、Kくんは受け取りながら
 「お返しとかないから」と私と顔も合わせず、無愛想な感じで言われてしまいました。そして、すぐ席を立ち部活動へ行ってしまいました。

 受け取ってはくれましたが、ちょっと心無い一言にショック! 告白とかではなかったのですが、正直振られた気分のようにがっかりしてしまいました。「私の一日は一体何だったの?!」という気持ちでいっぱいでした。

最初で最後のチョコ

写真AC

 この出来事以降、私は男の子へチョコを渡していません。告白で振られたわけでもないのに、すごくすごくショックが大きかったのです。人生で、最初で最後のチョコとなりました。

 今思えば、本当は“気になってる”とかじゃなく、単純に好きだったのかなとも思います。後日、Kくんから感想や感謝の言葉はありませんでした。もちろん、お返しもなかったです。

 でもKくんとはその後も友達で、「あの時のことは何だったんだろう」という感じです。大人になった今では、忘れられないバレンタインの良い思い出となっています。 

(ファンファン福岡公式ライター / rarari)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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