ドン引きした新任教師 親が学校に怒鳴りこみに来た!

 元小学校教師で現ライターの冬野はなです。教員時代、新任教師として着任したA先生。トラブルの果てに、親御さんまで怒鳴りこんで来た話をご紹介します…。

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新任教師

出典:写真AC

 その先生は、大学を卒業したての女性でA先生といいました。私と同じ3年生の担任になりました。全4クラス、学年主任の先生を中心に行事や教科の進め方など決めていきます。  最初は子どもが好きなA先生を微笑ましく思っていたのですが、5月になると早くも教室内が騒がしくなっていきました…。

5月、授業が騒がしくなる

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 隣の私のクラスにまで賑やかな声が聞こえ、落ち着いた授業ができない状態であることはすぐに分かりました。教室内では紙飛行機が飛び、子どもたちはA先生の話を聞かずに騒いでいます。  私たち同学年の教師もなんとか立て直してほしい思いから、何度もクラスに入り、子どもたちを諫めたり指導の補助をしたりしました。しかしA先生はアドバイスを実践に移すのがなかなか難しい様子です。授業も子どもの視点に立っていないため、子どもたちは理解するのが難しいようでした。

7月、不安がつのる公開授業

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 新任は何度か授業を公開し、他の先生から授業の考察をしてもらう機会があります。A先生もよく学年会議で意見を聞いていました。ところが見当違いな指導案が多く、主任の先生も手を焼いていました。  ある時、主任の先生が「参考になる本を読んで指導案を作るように。」と言いました。しかし次の週に出てきた指導案も特別変わっておらず、「読んだ本を見せてほしい。」と言うと、「本屋で立ち読みしたので、もっていません。」とA先生は平気な顔で言います。  本気で取り組むなら、1冊でも本を買って読み込むものと思っていた私たちは開いた口が塞がりません。    そのうちA先生は「どうしたら良いかわからない。」と、会議の席で泣き出してしまいました。仕方なく、指導案のほとんどを主任の先生が作り、授業をA先生が行うことに。  しかし違和感は公開授業を見ている先生たちには伝わってしまいます。校長をはじめ、他の先生から厳しい意見をもらい、また会議の場で泣いてしまうことが続きました。

9月、学級崩壊と怒鳴りこみ

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 夏休みが明けると、完全に学級崩壊に。A先生は授業を途中で投げ出し、廊下や職員室でよく泣いていました。周りが何回補助に入ってもこの結果なので、私たちも頭を抱えていました。  そんなある日、19時頃にA先生の親御さんが職員室に怒鳴り込んできたのです。「娘を虐めてるやつはどいつだ!」と、父親が顔を真っ赤にして怒鳴りながら職員室へ入ってきた姿に、皆驚いていました。  就業時間後だったので、職員室内には数人の教師しかいませんでしたが、かなり感情が昂っている様子で、校長が別室で話を聞いていました。ある程度話を聞いてもらったら親御さんも落ち着いたようで、帰っていったそうです。  後日、同学年担当の私達に、校長が聞き取りも兼ねて話してくれましたが、親御さんの主張は虚偽ばかりで、私はショックを受け人間不信になりそうでした。  結局A先生は校長から促されて休職をし、3月末に退職しました。代わりに来た先生がクラスを整えてくれ、子どもたちは笑顔も多くなり、私たちも心穏やかに過ごすことができたのが救いです。

さいごに

 児童の親が怒鳴りこみに来ることはありますが、教師の親というケースは初めてでした。周囲がA先生を支えようとしたことには気づかず、自分たちの意見だけまくし立てていく様を見て、クラスが荒れた理由にも何となく納得してしまったのでした。 (ファンファン福岡公式ライター/冬野 はな)

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