こんにちは、インテリアコーディネーターの松田です。3月は、明るい日差しのなかに春の訪れを感じる季節。女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」は、春のポジティブなエネルギーに包まれるイベントです。ぜひ、年齢や性別にかかわらず華やかなテーブルコーディネートで楽しみましょう!
ひな祭りのテーブルコーディネート 3つのポイント
そもそも「ひな祭り」とは、3月3日に女の子の成長や幸せを祈り、お祝いする季節の行事のことをいいます。古い時代の中国で行われていた「上巳節(じょうしせつ)」と呼ばれる邪気を払う行事と、平安時代の貴族の「ひいな遊び(おままごとのようなもの)」が組み合わさり、今のような形になったそうです。
ピンクを入れた3色使い
ひな祭りのテーブルコーディネートには、ピンクを入れた3色を基本としてみてください。ひな祭りで飾られる「ひしもち」を参考にすると取り入れやすいですよ。
ひしもちは、上からピンク・白・緑(黄緑)の順に重ねられたひし形のおもちのこと。それぞれ、次のような意味があります。
・ピンク:魔除け・先祖を大切に想う
・ 白:子孫繁栄・健康・厄除け
・ 緑(黄緑):魔除け・健康
雪の下に新芽が芽吹き、その上には桃の花が咲いている景色を表しているのだそう! テーブルコーディネートをするときにも、その情景を思い浮かべてみましょう。
和の雰囲気を作ろう
ひな祭りは、日本の伝統的な行事です。洋風なテーブルコーディネートも素敵ですが、和のテイストがあるとより雰囲気がよいのではないでしょうか?
そこで登場するのが「和紙」! 100円ショップや文房具店で、ピンク・黄緑色の和紙を手に入れて、ランチョンマットのような敷物にしてみてください。その上に白いお皿を乗せれば、和テイストのひな祭りらしいテーブルに演出できますよ。
お花を飾って華やかに
近代まで、ひな祭りは「旧暦3月3日」に行われていました。今の暦では、4月の上旬のころにあたります。桜にはやや早いかもしれませんが、野山や庭には色とりどりの花が咲く季節です。
残念ながら現代の3月3日では、まだ自然のなかでは花はそれほど多く咲いていません。でも、お花屋さんには春を感じる淡い色の花がたくさん並んでいます♪ 華やかに花を飾って、春を先取りしましょう。
このときも、ピンク・白・黄緑を意識して選んでみてくださいね。和の雰囲気を出すなら、桃・桜・雪やなぎなどがおすすめです。
ひな祭りのテーブルを彩る料理
テーブルコーディネートには、お料理もかかせません! とは言っても、なにを作ればひな祭りらしくなるのでしょうか? ここでは、ひな祭りにおすすめのお料理をご紹介します。
カラフルなお寿司
ひな祭りの定番と言えば「ちらし寿司」です。大きなお皿に盛り付けて、大勢で取り分けることもでき便利。たまごの黄色やさやいんげん・菜の花の緑、いくらやえび・桜でんぶなどの赤・ピンクなど、色とりどりの具をのせて華やかにしてみましょう。
また一口サイズの手まり寿司もキュートで人気の高いメニューです。酢飯とネタをラップでくるんできゅっと丸めて作ります。カラフルなネタをそろえれば、可憐でかわいらしい一皿に。
はまぐりのお吸い物
はまぐりの貝は、かならず一対になっているのをご存じですか? 他の貝と合うことはないため、それぞれぴったり合う貝を見つける「貝合わせ」という遊びを平安貴族は楽しんでいました。
そして「生涯を、一人の伴侶と添い遂げられますように。」という願いを込めて、ひな祭りには、はまぐりのお吸い物をいただきます。カルシウムやミネラルが豊富なはまぐりを菜の花やまり麩などを入れて、お寿司といっしょに召し上がれ。
3色スイーツ
スイーツだってお忘れなく! ひな祭りには、ひし餅カラーの三段重ねのムースやケーキがおすすめです。手の込んだデザートを用意するのが難しければ、マカロンを並べてみるのはいかがですか? パステルカラーのピンク・黄色・黄緑など、春らしさを感じる色を選んでみてくださいね。
ひな祭りのテーブルコーディネートで春を迎えましょう!
3月はまだ寒い日が続くものの、少しずつお花も咲きだし、気持ちも明るくなりますよね。そんなポジティブな季節のはじまりに、ひな祭りのテーブルコーディネートを楽しみながら春を迎えましょう♪
(ファンファン福岡公式ライター/松田)