初節句は、子どもの人生の中で一度しかない特別なイベントです。双子の娘を育てるわが家も、初節句が素敵な思い出になるように計画して家族でお祝いしようとしました。しかし、義姉の登場で、初節句が最悪な思い出になってしまったのです。
初めての雛祭り
双子の娘達が生まれてから、初めての雛祭りが近づいてきました。私は、初節句ということで、自分の両親と義両親を自宅に招待して、娘達の健やかな成長を願い、お祝いすることにしたのです。
2月の初め頃、娘達と同じ年に生まれた女の子がいる夫の兄嫁、Aさんから
「双子ちゃんは、初節句はいつお祝いするの?」という電話がかかってきました。
Aさんとは住んでいる場所は近いのですが、普段は連絡を取ることも少なく年に2、3回会うくらいだったので、電話がかかってきたことにびっくりしました。
私は、私の両親の都合が合わず、少し早い2月中旬くらいに初節句のお祝いをすることを伝えて、電話を切りました。電話口のAさんは何も変わった様子はなかったのですが…。この電話がきっかけで、Aさんが暴走することになるなんて考えもしませんでした。
兄嫁の乱入
初節句のお祝い当日。私の両親、義両親が続々と集まり、自宅は一気にお祝いムードになりました。
私が時間をかけて作った料理をみんなで食べながら、笑顔で
「双子ちゃんはパパ似かな〜」
「どんな女の子になるのかな~」など、たわいもない話をしていた時です。ピンポーンと玄関のインターホンがなったのです。
モニターを確認すると、そこにはAさんの姿がありました。私は、「どうしたのだろう」と、不思議に思いながら玄関のドアをあけました。
すると、何やら怒っている様子のAさんがいました!
「中に入って話がしたい」と言いだし、私が
「今はちょっと…」と戸惑っている間に、家の中に勝手に入っていってしまったのです。
衝撃の一言
Aさんは勢いよくリビングの扉を開け、鬼の形相で怒鳴るように
「長男の嫁の娘よりも先に、初節句のお祝いをするなんてひどい!」と衝撃発言をしたのです!
この発言に、楽しく食事をしていた場が一瞬で凍りつきました。ニコニコ笑っていた娘達も泣き出し、和やかな雰囲気が一気に悪くなりました。私も、何が起こっているのか信じられない気持ちでいっぱいです。
私の両親と夫も、そんなAさんを前にして、何と声かけていいのか分からない様子で戸惑っている様子。それを見た義両親が、なんとか場を収めようと、戸惑いながらもAさんに
「Aには失礼な事をしてしまって申し訳ない」と言いました。
しかし、Aさんは怒りが収まらないようで、ずっと強張った顔をしています。
その後、義両親は、私たち夫婦と、私の両親に
「せっかくのお祝いの会を台無しにしてしまって申し訳ない…」と言いながら、Aさんと一緒に帰っていきました。
私の両親は、怒った様子で
「長男の娘だからって、先にお祝いしなくてはいけない決まりはないし、すごく失礼だ。あんな人の言うことは真に受けないほうが良い」と言ってくれましたが、私の中のモヤモヤが消えることはありませんでした。
Aさんとの関係
後日、Aさんからは、
「突然乱入してしまって申し訳なかった」と謝罪がありました。長男の嫁という立場から、自分の娘を優先してほしくて衝動的に行動を起こしてしまったそうです。表面上は、許した形にはしましたが、今でも私はあの時の態度は許すことができません。
その後、娘たちが9歳になる現在まで、ほとんどAさんとは関わらないようにして過ごしています。でも家が近いので偶然会ってしまうことも。その時は、差しさわりのない事しか話さないようにしています。あのような体験は、もう二度としたくありませんから。
(ファンファン福岡公式ライター / miyuki)