NIJINIPPON(にじにっぽん)プロジェクト国際女性デー インタビュー「福岡で女性として生きていく」vol.1 松鶴建設 工事部土木課の未央さん

 人種・国籍・宗教・性別・年齢・障害の有無に関係なく、すべての人が生きやすい社会をめざし、さまざまな取り組みがおこなわれています。一人ひとりが個性を発揮し、多様な視点や論点をもつことが、未来の可能性につながるというDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)への関心を高め、1人でも多くの人が考えるきっかけをつくりたい。そういった想いで始動したのが、西から日本に虹をかける「NIJINIPPON(にじにっぽん)プロジェクト」。今回は、3月8日の国際女性デー(※)に合わせて、「福岡で女性として生きていく」をテーマに、福岡の企業に勤める女性従業員を取材。Vol.1は松鶴建設 工事部土木課の未央さんへのインタビューです。
※国際女性デー:1904年3月8日にアメリカ・ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1975年に国連が3月8日を国際女性デー(International Women’s Day)と定めました。

未央さん

勢いで入社した建設業界

Q:まずは、松鶴建設について教えてください。
 松鶴建設は、公共工事に特化した建設会社です。ゼロから建物をつくることもありますが、基本は耐震補強などの改修工事が多いです。まちに住んでいる人の暮らしを守り、維持するために不可欠な公共工事に関わったり、地図に残る土木・建築物をつくったりしています。

Q:どのような業務に従事されているのですか?
 今は、安全管理といって現場で事故が起きないように掲示物などを作成する業務や、品質管理や設計図通りに適切に工事がおこなわれたことを証明するための書類づくりなどを担当しています。例えば、現場で「この材料を使いました」という場合には、「材料の長さは設計図ではこれで、実際測るとこの長さでした」ということを証明するため、全て写真で記録を残しています。30本ぐらいの鉄筋を測って、写真撮って、測って、写真撮って… それを整理するという作業ですね。

Q:もともと建設業界を志望されていたのですか?
 いいえ、そんなことはないんです。実は就活するとなった時には、志望する業界も決まっていなかったんです。でも、ちゃんと続けられるじゃないですけど、建設業って今後一生なくならないんじゃないかなと思ったことが始まりかもしれません。ただ、全く勉強したことがない分野で、心配はありました。弊社のHPに「初心者でも大丈夫です。全くの未経験から所長レベルまでなった人がいます」と書いてあり、勢いで、「行っちゃえ!」っていうのが動機というか、最初のきっかけではあります。

女性用の作業服が白から黒に

Q:まだ女性が少ない職場だと思いますが、入社された感想はいかがですか?
 社長がSDGsに対する意識が高くて、変えよう、良くしよう、という前向きな人なんです。社長と年に1回面談があり、最初は緊張していたのですが、意外とフラットな感じで話をしてもらえます。意見があるときは、その場で話ができて、「もし何かあったら今言ってね」と、そういった機会のある会社です。実際に給与や手当制度など、最近変わったことも結構あります。あと、女性の作業服は白しかなかったのですが、白だとインナーが透けることもあるので嫌だという意見が出て、黒に変わったみたいなんです。私が入社した時はすでに黒だったのですごく助かっています。

Q:これまでのお仕事で、楽しいなと思う瞬間はありましたか?
 入社した時は本当に知識がゼロの状態で、そこから10月ぐらいに1つ資格を取ったんですが、勉強したことが現場で出てきたら、「あっ、これ知ってる!」と自分の成長を感じることができる時です。今思うと、最初の頃は自分がつくった書類がどう役立っているかも理解ができていなかったかもしれません。今は検査などで、「あっ、その書類、私がつくっているやつだ!」ということが分かるようになって、仕事のやりがいが見える時は楽しいと感じますね。

Q:これから入ってくる女性に、伝えたいことやその人たちのために変えていきたいことはありますか
 先ほども、お話したんですが、ここ最近で職場の環境が変わってきている点が多いようなんです。昔は、トイレも男女一緒で、女性の更衣室もなくて… ちょっと隠れて着替えたり、みたいな環境だったらしいんです。今はトイレも別で、女性用の更衣室もあります。私は、更衣室がある状態で入社してきたので、30歳、40歳ぐらいの女性の先輩は、その時代を乗り越えてきている方なので、忍耐力と精神力がすごいなと思います。

 ただ、別に女性だからできないことはないなとも思っています。確かに重たいものを運ぶことも実際あって、最初のほうは男女の体力差みたいのを感じることもあったんですけど、諦めも大事だなって。「持てないものは持てない」と最近では割り切って働いていますね。

 力仕事は他の社員を頼りつつ、できる範囲でおこなっています。上司も、女性を差別するわけじゃなく、ちゃんと区別して考えてくれています。だから、できること、できないことを、ちゃんと考えて教えてくれて、自分の得意なところを伸ばそうとしてくれるのでがんばれています。

松鶴建設
〒812-0011 福岡市博多区博多駅前1丁目5番1号(本社)
TEL:092-411-1510(代)
HP:https://shokaku-iso.com/

西日本新聞(朝刊)全5段広告 3月8日掲載

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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