日々進歩を遂げる補聴器。聞こえにくいと感じたら耳鼻咽喉科に相談を【もりや耳鼻咽喉科】

 聞こえが悪くなる「難聴」は炎症から起こるものだけでなく、ストレスや過労などで起こるものや長時間騒音にさらされる環境で起こる難聴など多岐に渡ります。若い人から年配の人までかかる可能性のある難聴について、「もりや耳鼻咽喉科」の守谷啓司院長にお聞きしました。

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【耳鼻咽喉科専門医】もりや耳鼻咽喉科 守谷啓司先生

 福岡県出身。山口大学医学部卒業。同大学病院および関連病院の勤務を経て、生まれ育った福岡市南区にて1998年「もりや耳鼻咽喉科」開業。耳鼻咽喉科の一般診療や耳鳴りの専門的治療を行う。補聴器相談医。

聞こえの衰えは千差万別 「耳あか」が原因となることも

 人の話が聞き取りにくい、テレビの音量が大きくなったなど年々「聞こえ」の衰えを感じるシーンが増えていませんか。

 聞こえが悪くなる「難聴」は、慢性中耳炎などの炎症から起こるものだけでなく、ストレスや過労などで起こる「突発性難聴」、長時間騒音にさらされる環境で起こる「騒音難聴」、一日中大音量のイヤホンで音楽を聴く「ヘッドホン難聴」など多岐に渡っています。

 外耳道に「耳あか」がふさがってしまい、聞こえが悪くなっていることもあります。基本的に耳あかは自分で掃除する必要はありませんが、たまりやすい人は、定期的に耳鼻咽喉科で耳あかの点検等を含めた受診を推奨しています。

 耳あか除去は立派な医療行為であり、同時に外耳や鼓膜の診察も行えるため、年齢を重ねた方にこそ「耳の健康診断感覚」で気軽に来ていただきたいですね。

補聴器はなれるまで専門医の適切なフォローアップが必須

 難聴の治療は早めが大事ですが、ヘッドホン難聴や騒音難聴は起きてしまうと残念ながら完治が難しい種類の難聴です。しかし、近年の補聴器は進歩がめざましく、以前は聞こえがかなり悪くなった時の手段として装用を開始するイメージでしたが今は普段の会話が難しいと感じたら積極的に装用を勧めています。


 人は音を「脳」で聞いて理解しています。補聴器をつけたことでいままで静かだった世界が音で溢れるように感じ、補聴器をつけるのをやめてしまう人も少なくありません。しかし、そのまま音のない「刺激のない世界」に慣れると脳が衰え、認知症に繋がる懸念も。専門医の助言と正しいトレーニングで補聴器に慣れ、聞こえの改善に取り組みましょう。補聴器の装用効果が不十分である方には、人工内耳等が適応になる場合もあります。

 また、加齢による衰えの場合、聴力低下は両耳ともに聞こえにくくなります。「片耳だけ聞こえない」というのは、加齢ではない何らかの病気が隠れているかもしれません。違和感を持ったらなるべく早い受診を心がけてください。

会話や社会活動・ラジオを聴いて、脳を活性化

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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「こんなとき、だれに相談すればいい?」
気になる病気や症例を専門医がアドバイスします。

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