私は、お金のことは夫を信じて任せきりにしていました。車も家も問題なく購入できていたので、しっかり金銭管理ができる人だと思っていたのです。しかし、何の気なしに夫宛てに届いた夫のはがきを見たことで、今までの夫に対する信頼は崩れてしまいました。
信じていたのに… 突然届いた督促状
結婚して3年経ったある日。いつものようにポストを覗いたら一枚のはがきが入っていました。 夫宛てでしたが郵便物はいつも私が確認していたので、その日も普段通り開封したところ、カードローンの支払いが滞っているという「督促状」だったのです!
夫は一般的なサラリーマンで、デートの時はいつもご馳走してくれたし、車やマンションの購入時も支払いに苦労している様子はなく、お金に関してはきちんとしている人だと信じて疑いませんでした。
しかし結婚3年目にしてようやく、夫がお金にルーズであることが発覚したのです。
カードローンの原因とは…?!
届いた督促状のことは夫に隠して、まずはこっそり情報集めをすることにしました。夫がお風呂に入っている間に財布を見てみたら、パチンコ屋のカード、消費者金融のカード、キャバクラの名刺とお金が無くなる三拍子が出てきて、借金の理由はあっさりと発覚。
どう切り出そうかと考えているうちに時間は経ち、はがきが届いてから2週間後、今度は私の財布からお金が消えたのです。給料日後に財布に入れておいた3万円が、寝ているうちになくなっていました。
起きてきた夫に、
「昨日の夜財布に3万円入れたはずなのに、朝起きたらなくなっていたんだけど。何か知らない?」と聞いても
「知らないよ。財布に入れたつもりでどこか違うところに入れたんじゃない?」とシラを切る夫。証拠がないので、その日は私の気のせいだったということで話は終わりました。
白状させる作戦を練っていたところに、好機がやってきました。飲み会帰りで泥酔状態だった夫にかまをかけてみたのです。
「今日〇〇会社から電話があったよ。カードローンの支払いがまだだから、すぐ払ってくださいって言ってた。何に使った分か聞いたら、新宿のキャバクラの名前を教えてくれたよ。どういうこと?」全てウソでしたが、酔っていた夫は焦った様子で全てを話し始めました。
パチンコやキャバクラで散財して、カードローンを利用していたこと。今回はカードローンの支払いが間に合わなくなりバレると思って、返済のために財布から3万円抜いたこと。全部知っていたことでしたが、改めて夫の口から聞くとショックで涙が止まりませんでした。
離婚を決意したものの、義両親からの説得で許すことに
義両親にも夫の不祥事を報告し、離婚するつもりでいる旨を伝えたところ、
「バカな息子で申し訳ない。一度そちらに行って話をさせてほしい。」と自宅にやって来ました。
夫は小さくなって両親の隣に座り、
「今後一切借金はもちろん、ギャンブルや水商売にも手を出さない」という内容の念書を出した上で、謝罪してくれたので今回は許すことにしました。
罰として夫のおこづかいはしばらく最低限に減額しています。遊びに行けなくなった夫は、なぜか筋トレに目覚め、毎朝走って家でトレーニングをするようになりました。
最終的に夫は健康的になったし、夫に対する「お金の管理ができる人」という誤解も解けたし、結果的にはよかったと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター/enosaku)