子どもができると、ママ友ができます。時には頼りになる存在ですが、自分の友達と異なりあくまで“ママ友”です。 だからこそ、考え方や価値観が異なり、時にはドン引きしてしまうことも…。 私経験したドン引きした出来事についてご紹介します。
ママ友と価値観の差は埋められる?
わが家の長男が幼稚園に通っていた時、Nくんと仲良くなりました。お迎え後に園庭で毎日遊ぶなかで、私もNくんママと話をする機会が増えて次第に仲良くなるように。
出会ったときの第一印象は、自分の友達にはいないタイプだと思っていました。
Nくんママは服装や見た目に全く気を使わないタイプ。靴や服はいつも同じで、財布やカバンは学生の頃から愛用している物。何かを購入したという話は聞いたことがありませんでした。もちろん、子どもの園服や普段着もいつもヨレヨレでした。 でも悪い人ではないし、何より子ども同士は仲が良いのだから、私が感じた価値観の違いもきっと埋められるはず…。そう思っていました。
わが家の物は自分たちの物? ママも子どもも好き放題
私はもともと、世話焼きなタイプだと言われます。雨が降れば、
「うちで遊んだら良いよ」と家に誘い、兄弟が体調を崩せば
「下の子を私が預かろうか?」と自分から声をかけていました。
4歳だったNくんをはじめ、3歳と1歳の兄弟と遊べると、息子も喜ぶので気づけば連日わが家で遊ぶことに…。 遊ぶ機会が増え、気づけば週4回わが家に集合することもありました。回数が増えたからこそNくんとその兄弟はまるでわが家のような振る舞いをするようになったのです。
冷凍庫を勝手に開けて
「アイス食べたい」と言うのは序の口で、
「ほかに食べるお菓子はないのか」と催促されたときはドン引きしてしまいました。
ある時は勝手に息子のおもちゃを出して遊び、時には壊したり本を破いたり。そして息子が置いたお菓子も勝手に食べる。でも私はわが子じゃないからこそ、注意できずにいました。
なぜ人の家で、自分の家のように過ごすのだろう? その理由はママにありました。
初めはNくんに
「DVDがみたい」と催促されて私がつけていましたが、次第にママがNくんと兄弟のために勝手にテレビやDVDを見せるようになりました。Nくんが牛乳を飲みたいと言えば
「牛乳ある?」と牛乳を催促し、お腹がすいたと言えば
「何かもらっても良い?」と聞く始末…。
私が断れば良いのですが、言われるがままで、次第に負担となっていきました。
周りはどう感じていた?
Nくん親子に違和感を感じ、負担だった私ですが、転勤族だったこともあり他に相談出来る人がいませんでした。しかしある時、園のママ数人が
「Nくん親子とは距離を置いている」
「自宅には呼ばないようにしている」と言うのが耳に入りました。
同時に私に対して、
「Aちゃん(私)は本当によくやっているね。自分にはできないよ」という言葉も。
つまり、周りはNくん親子の違和感を感じて、距離を縮めないように意識していたというのです。 違和感を感じていたのは私だけではないことにホッとした気持ちと同時に、ママ友は一定の距離で付き合うことが大切だと気づきました。
深くなりすぎない工夫が大切!
結局Nくん親子との関係は卒園まで続きましたが、違う小学校に入学したので次第に疎遠になっていきました。 今でもNくん親子の噂は耳に入りますが、聞き流す程度にしています。 やはりママ友はあくまでママ友であり、深くなりすぎない工夫が必要だと感じた出来事でした。 (ファンファン福岡公式ライター/yum2525)