「ムーミンコミックス展」が福岡県立美術館(福岡市中央区)で7月11日(日)まで開催されています。事前内覧会に参加してきました。世界的人気のきっかけとなったムーミンコミックスをひも解く資料はどれも貴重。魅力的なキャラクターたちが登場するムーミンの世界に足を踏み入れてみませんか。かわいらしいグッズのコーナーも必見です! ©Moomin Characters™
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今展覧会では、ムーミンコミックス連載のために、原作者のトーベ・ヤンソン(1914~2001)とその弟のラルス・ヤンソン(1926~2000)が制作した、キャラクター設定やスケッチ、原画など日本初公開となる約280点を展示しています。
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フィンランドのヘルシンキに生まれ15歳から芸術家として歩みはじめたトーベ。展覧会は3つの章に分けられ、最初のトーベの章では、彼女が描いたムーミン谷のなかまたちの設定画やスケッチを紹介しています。1話から18話までの作品をたどることができ、「コミックでしか出てこないキャラクターや人気のキャラクターも登場しているので楽しんでいただけると思います」と同美術館担当者。
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トーベの末弟ラルスは15歳で冒険小説を出版しデビューしました。2つ目のラルスの章では、ムーミンコミックスの連載を途中から担当した彼の52作品の中から、日本で出版されていない3作品を含む原画が初公開されています。
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ムーミンコミックスはムーミン童話の世界を気楽でユーモアたっぷりに描いた漫画です。1947年から2年間、フィンランドのスウェーデン語系新聞「ニィ・ティド」紙で掲載されていました。しかし内容がブルジョワ的だと国内で批判を受けて打ち切りに。その後、54年に英国の夕刊紙「イブニング・ニューズ」で連載がスタートすると、そこから爆発的な人気となっていきました。
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最盛期には40カ国以上、120の新聞雑誌に転載され、読者は1200万人にも。連載は20年あまりにわたって続きました。
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連載ではおもに、トーベが絵とせりふ、ラルスがネタ探しと英訳を担当し、1960年から15年間はラルス1人で漫画を執筆したそうです。トーベとラルスの作品ではキャラクターのフォルムが微妙に違うそうなので、注目してみてください。
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ラルスの漫画が掲載された1960年の新聞「イブニング・ニューズ」が展示されていました。紙面にはムーミン以外の漫画も載っていますが、ムーミンキャラクターのやわらかい絵が目を引きます。当時の活版印刷用の銅板もあって、アナログ時代の温かみを感じました。
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物販コーナーでは展覧会オリジナルのグッズが約320点そろっています。ムーミンコミックス展公式図録(2,200円税込み)、Tシャツ(S、M、L、XLサイズ3,190円、120、140サイズ2,750円)など種類の豊富さに目移りしてしまいました。お気に入りの商品を探してみてください。 ムーミンファンに限らず、楽しめる展覧会です!
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ムーミンコミックス展
日時:~7月11日(日)10:00~18:00(入場は17:30まで) ※月曜休館 場所:福岡県立美術館(福岡市中央区天神5-2-1 須崎公園内) 料金:一般1,500円、高大生1,100円、小中生600円 ※税込み、小学生未満は無料 問い合わせ:福岡県立美術館 電話:092-715-3551