1歳になっても歩かない息子に不安… 救われた先生の一言とは?

  息子は1歳を過ぎても歩く気配がなく、相談できる人が周りにいなかった私は、育児書やネットで分からないことを調べては安心したり不安になったりしていました。そんな時、保育園の先生がかけてくれた一言で「息子のペースを信じて成長を見守ろう」と思えるようになったのです。不安でいっぱいの子育ての中で、心に残った一言をご紹介します。

目次

1歳をすぎても歩かない息子

写真AC

 ひとりっ子の息子は、1歳の誕生日を迎えても、歩けるどころか、ズリ這いしかできない、つかまり立ちする気配もありませんでした。寝返りや首が座るのは早く、言葉や離乳食などが順調だったこともあり、検診では特に指摘されることはありませんでした。それでも初めての育児で分からないことだらけの私は、育児書とにらめっこしながら不安な日々を過ごしていました。

 ママ友の子どもたちは、1歳が来る前にどんどん歩けるようになっていきます。友達と一緒にお出かけしても、息子だけ歩けないので抱っこかベビーカー。街中でも、同じくらいの歳で歩いている子に目がいって比べてしまうこともあり、お出かけするのもだんだんと気が重くなっていきました。

1歳6カ月から保育園に通うことに

 息子が歩けるようにならないまま、私の仕事復帰が決まり、息子は1歳6カ月で保育園へ通うことになりました。その頃には、やっとつかまり立ちができるようになったものの、まだ歩く気配はありません。

 つかまり立ちをして、転んで口の中が血だらけに! ということも何度かあり、私の不安はますます大きくなっていました。

先生の一言でホッとした

 入園して半月ほどたったある日のこと。降園時にお見送りをしてくれる副園長先生に、何気なく
 「もう1歳半になるんですけど、まだ歩けないんです…」と話してみました。

 すると副園長先生はにっこり笑って
 「お母さん、大丈夫よ! 一生懸命がんばって足を使う練習しているところだから」と答えてくれました。そして息子に向かって
 「だって歩けるようになったら、この先ずーっと自分の足で歩いていかなきゃいけないんだもの。もう少しお母さんに抱っこしてて欲しいわよね!」と笑顔で話しかけてくれたのです。

 息子はきょとんとしていましたが、私は「大丈夫」と言ってもらえたことで今まで抱えていたものがスッとなくなり、肩の荷が下りたように感じました。
 できないことを「大丈夫」と言われたのは、初めてだったかもしれません。不安ばかりで、息子にしっかり向き合ってなかったことを反省して、思わずギュッと息子を抱きしめました。

 「この子の成長のペースを信じよう!」そう思った後は、少し余裕をもって育児ができるようになった気がします。

息子が歩いたきっかけは?!

写真AC

 そして息子は、1週間もしないうちに何の前触れもなくスッと1人で立ち上がり、コツをつかんだのかヨタヨタと歩くようになりました。

 あんなに心配したのは何だったの!? というほど突然の事でビックリ! 副園長先生にも
 「1人で歩けるようになりました」とお伝えすると
 「よかったわね! すぐに走るようになるから、今度はお母さん目が離せないわよ」と笑顔で言われました。子どもの成長は本当にあっという間です。

 この春で、小学生になる今では「もうちょっとゆっくり大きくなってー!」と寂しく思うことの方が多くなりました。
 今、お子さんの成長で不安を感じているご両親も多いと思います。その子なりのペースできちんと成長していくと信じて、少しだけ肩の力を抜いてわが子の可愛い「今」を楽しんでくださいね! 

(ファンファン福岡公式ライター / まゆこ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次