<ご近所トラブル>庭に勝手に侵入するおばさん 警察が介入する大騒ぎに

 息子が生後3カ月の頃、義母の友人とご近所トラブルになりました。トラブルの場所になったのは庭。わが家の庭は柵で囲まれ、道路に面した部分に扉があります。扉に鍵はかかっておらず誰でも開けられる状態。勝手に人が入ってくることはなかったのですが…。

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庭に誰かいる?!

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 義実家は同じ生活圏内ににあり、わが家の近所に義母の友人が住んでいることもしばしば。たまたま当時4歳の娘と生後3カ月の息子を連れて近所を歩いていたら、義母にばったり会いました。そこには近所に住むという義母の友人Aさんが。

 Aさんは子ども好きなのか、子どもたちを見るなりテンションが爆上がり。何度も
 「かわいい~!」と目じりを下げながら繰り返していました。このときはただ「いい人だなぁ」としか思わなかったのですが…。

 平日のある日、娘を幼稚園に送って息子とリビングで過ごしていると庭に人影が。「えっ?!」とかなり焦りました。「昼間に泥棒?! でもこんな道路から丸見えの庭に??」とドキドキしながら、カーテンの隙間から外を見ると…。

 そこにはAさんの姿が。「??」訳が分からないままカーテンを開けると、Aさんが顔を輝かせながら
 「こんにちは! お野菜いる?」ときゅうりを持ってきました。続けて嬉しそうに
 「おうちの場所、おばあちゃん(義母)に聞いてね。お顔が見たくて寄ってみたの」と言います。Aさんは庭に通じる扉を勝手に開けて入ってきたのでした。

何度も庭に入るAさん

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 「勝手に庭に入るなんて」とは思いましたが、義母の友人に注意することもできず、その日は「ありがとうございます」とだけ言って扉を閉めました。しかし私はこのときに「もう勝手に入らないでください」と言わなかったことを後に後悔します。

 これを機にAさんは庭に入ることが当たり前に。こちらの事情なんて構わず何度も庭に侵入するのです。息子がお昼寝をしているのにコンコンと窓を叩いてきたり、声をかけるまで庭でウロウロしたり。そして30分ほど抱っこしたりなでたりして息子を愛でて帰っていきます。

 私は家にいるのに気が休まらず、常に庭を気にするようになってしまいました。息子とお昼寝しようと思っても、「Aさんが来るかもしれない…」とお昼寝をやめる日も。Aさんのことを気にしすぎて神経がすり減る毎日でした。

まさかの警察沙汰

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 そんなとき近所で空き巣被害が発生しました。これを受け庭の扉には鍵をつけることに。「防犯にもなるし、さすがにAさんも入ってこないだろう」と思って少しホッとしていました。

 鍵をつけて数日後、庭先で何やらもめている声が。出てみるとAさんが警察官と言い合っています。慌てて出てみるとAさんは
 「お嫁ちゃん! ちょっと説明して!」と慌てた表情。

 何があったのか聞くと、Aさんが鍵付きの扉を乗り越えようとしているところを、巡回中の警察官が見つけて声をかけたそう。Aさんは必死に
 「孫ですから!」と主張しています。

 警察官が私に向かって、
 「こちらの方のお嫁さんですか? お孫さんもいらっしゃる?」と聞くので、嘘をついてまでAさんを擁護する気になれず
 「あ、いえ、違います。こちらはご近所さんで、義母の友人です」と正直に答えました。

 警察官はこれを聞いて
 「さっきお嫁さんとおっしゃってましたよね? どういうことですか?」と詰め寄られAさんはあたふた。いつまでたってもAさんは
 「孫みたいなものよ!」とごまかそうとするので、私はため息をつきながら
 「いつもうちの庭に勝手に入るんです。今回鍵をつけたので無理矢理入ろうとしたんだと思います」と説明。

 その後警察官はAさんの身元を確認したり話を聞いたりしてから、ようやくAさんは解放されました。今回の件でどっと疲れてしまった私。Aさんにやさしくする気になれず
 「鍵は外せませんし、玄関でインターホン鳴らされるのも息子が起きて困るので、今度お散歩のときにもし会ったら可愛がってあげてください」とつっけんどんに言って家に入りました。

 警察のお世話になったことがこたえたのか、私のきつめの言い方が効いたのか、これ以降Aさんが庭に侵入することはなくなりました。今は程よい距離間で会えば挨拶したり、子どもにお菓子をくれたりします。変に我慢せず、自分の主張は早めにしておけばよかったと思いました。

(ファンファン福岡公式ライター/K)

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