【筑後七国 サイクリング】福岡・柳川、大川で自転車ツアー体験♪

 筑後七国活性化協議会が主催する「筑後七国サイクルツーリズム事業」のモニターツアーが開催されました。テーマは「柳川・大川エリアの文化と歴史を楽しむライド」。ファンファン福岡編集部が参加した内容をリポートします。

 福岡県南部の「筑後七国」と呼ばれる5市2町(柳川・八女・筑後・大川・みやま・大木・広川)は県と連携しながら九州新幹線筑後船小屋駅を中心とした地域活性化を目指しています。

 今回の「柳川・大川エリアの文化と歴史を楽しむライド」の行程は西鉄天神大牟田線のサイクルトレイン乗車でスタート。自転車と一緒に特定の車両に乗り込み、福岡(天神)ー柳川駅間を移動します。柳川駅に到着後、自転車をサイクルバスに載せて大川市へ向かいました。

 大川は480年以上の木工産業の歴史がある街です。デザインにこだわった家具の受注生産を手がける「広松木工」(大川市鬼古賀)の工場とショールームを見学することができました。同社は注文を受けてから一点一点生産するスタイルで、木の材質や色を生かした表現を大切にしています。

 木材資源を最大限に生かすため、端材を使ったユニークな商品も展開されています。大川本店のほか、博多店、日本橋店もあるそうです。

 次に、大川の観光やインテリアなどの情報を発信し、カフェも併設する「大川TERRAZZA(テラッツァ)」(大川市向島)へ。ワークショップスペースで「大川組子(くみこ)」を制作しました。キットのパーツを組み合わせて組子のコースターを完成させます。組子の構造の緻密さを実感しながら、無心になって取り組むことができました。

 ここから、いよいよサイクリング開始です。コースは、元マウンテンバイクライダーでサイクルコーディネーターの「Bike is Life」代表山田大五朗さんが構成し、プロの視点で走りやすさ、安全性を考慮したトータル19kmほどのコースです。

 自転車用のヘルメットを着用し、自転車の操作、乗り方などを山田さんが分かりやすくレクチャーします。出発地点の「大川TERRAZZA」は国指定重要文化財「筑後川昇開橋」のたもと。フォトジェニックな赤い昇開橋を背に筑後川沿いを走ります。ノリ漁をする船が停泊していたり、広大な田園が広がっていたり、穏やかな風景が印象的です。
 川沿いを抜け、有明海の堤防沿いの道を通って柳川市に到着しました。

 昼食は「皿屋 福柳」(柳川市沖端町)で「鰻せいろ蒸し」を堪能。香ばしいウナギとタレの染み込んだご飯がせいろで提供される柳川名物です。自転車で運動した後の味わいは格別でした。


 再びサイクリング開始。近くの「柳川藩主立花邸 御花」(柳川市新外町)に立ち寄り、「立花家史料館」を見学。立花家の武具、甲冑の豪華さを目の当たりにしたほか、繊細で優美な江戸時代のひな人形が丁寧に保存されていることに驚かされました。


 その後は「柳川城址」(柳川市本城町)まで移動。途中、住宅街の細い路地が迷路のようになっていて、方向感覚を失いそうになりました。「おそらく武家屋敷の名残りですね」と山田さん。歴史を感じる興味深い体験でした。

 最後は終点の柳川駅へ。自転車と一緒にエレベーターにのり、改札を通って、駅のホームまで降りる流れを確認しました。サイクルトレインをうまく利用すれば、おでかけの幅が広がりそうです。

 自然豊かで歴史深い「筑後七国」でサイクリング旅をしてみませんか?

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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