今年も3月が終わってしもうた 「サ日記」

 あったかくなってきました。寒さが苦手なサニです。いつも言うけど、福岡は九州の中でも寒いので、冬は気分が晴れんのです。関東ではもう、夏日の日もあると聞くが、朝晩はまだ冷えるんで、ヒーターをしまうには早すぎるかも。

 おれ様がヒーターの前の特等席に座っていると、人生経験浅いチョビも少し学んだらしく、まねして近くに来るようになった。

 まだ子どもで落ち着きがないので、長時間同じ姿勢はとれず、すぐ寝っ転がったりする。

 朝はこうやって激しくやり合うのが日課だ。だいたいおれにぐうの音も出ないが。負けず嫌いで何度やられても挑みかかってくる。よく見ると、外から野次馬の黒猫がのぞいている。

 さて、ひな祭りはとっくに過ぎたが、わが家ではまだひな人形が飾ってある。半日以上かけて飾り付けたんで、1か月くらいそのままにしとかんと、もったいないということか。

 早く咲き過ぎて4月まで持つか、と心配された桜もなんとか満開に近い状態で踏みとどまってるようだ。うちの近所の那珂川沿いにもこんな立派な桜の木がある。

 桜といえば、去勢手術をして「さくら耳」の地域猫になったうしは、心なしか温厚になったような気がする。

 のんびりとひなたぼっこしてるのをよく見る。

 情緒安定のしるし、香箱座りも板についている。

 あまり声を発さないのが、うしの特徴だ。昔の日本男児を気取っているのか。

 それにしてもこの巨体はどうやって維持しているのか。これだけうちの庭で見かけるから、決まった飼い主がいるとは思えんが。どこかで養ってくれる人がおるんじゃろう。

 これまたさくら猫として数か月前に現れるようになった、チョビに模様がそっくりのこの猫は最近見かけない。

 これは、最近チョビが窓から屋根伝いに脱走したときの様子だが、パッと見は区別がつかなかった。最初はチョビのパパかと思ったが、まだ若そうだし、兄貴なのかもしれん。

 けっこうなビビりらしいので、獰猛に見えるうしに恐れをなして近づけないのかもしれない。

 それに引きかえ、チョビママは身体は小さいが、気が強くたくましいぞ。

 このところ、子猫を二匹連れてやって来ることも多い。

 なんかやたら目を細めてることが多いが、子育てで睡眠不足なのか。

 子猫たちとチョビママたち家族のことは、そのうち詳しく書くとしよう。意外な猫の暮らしぶりがあるぞ。

 脱走得意なチョビも今やママのことは我関せずのようだ。

 それでは、きょうはスフィンクスのポーズでお別れしよう。ごきげんよう、読者諸君。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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