【鮨ちふね】旬のネタが楽しめる! 春のおまかせコースを満喫

 福岡市南区老司の「鮨ちふね」。落ち着いた雰囲気の中、旬のネタが楽しめる「おまかせコース」をお目当てに連日多くのお客さんが訪れます。また大将と女将さんの距離感が丁度よく、ゆっくりと食事の時間を過ごすことができるのもお店の魅力です。

 今回伺ったのは桜が満開を迎えた3月下旬。以前から度々お伺いしていますが、毎回「お鮨を楽しむことができた」という感想を抱いていました。そんな事を大将にお伝えすると、実は同じ感想を言ってくださるお客さんが結構いらっしゃるとのこと。「ゆっくり過ごせた」「じっくり鮨を食べることができた」など色んなお声があるそうで、背景にはお店の雰囲気も関係があると思いました。

目次

居心地のよさ

 鮨ちふねは1971年に創業し、今年で52年を迎えます。大将の宅島誠さんは2代目。21年にお店をリニューアルされています。以前は大衆的な街のお寿司屋さんでしたが、リニューアルを機に「おまかせコース」のみを提供する現在の形態へとなりました。店内はカウンター8席の落ち着いた照明が印象的な空間です。以前と比べ店内の雰囲気は違いますが、大将は変わらず気さくな人柄で親しみを感じます。

 「(以前は)お客さんと会話をしたくても、混雑してくると中々ゆっくり接することができないことがありました。料理はもちろんですが、同じくらいお客さんと接することが好きです。妻(女将)と二人でお店をやっているので、話し合って私たちが一番良いと思えるサービスを提供できるスタイルにしました」とのこと。

今回のお料理

一品料理が8品、握りが12巻。とても期待が膨らみます。

平目

繊細ですが濃い旨みです。歯ごたえもちょうど良いです。

茶碗蒸し

 鹿児島県枕崎産の鰹節で出汁を取り地元糸島産の卵を合わせます。具は北海道産の肉厚の帆立。柚子の香りが漂いホッと落ち着く味です。次のお料理の期待が高まります。

ホタルイカ

 軽く炙ってあり、お酒が進む味です。

煮穴子

 ホクホクで口に入れた瞬間、甘みと旨みが口いっぱいに広がります。

握り

左上:烏賊(いか) 右上:中トロ
左下:鯵 右下:鯖

左上:菜の花に半枯れ節 右上:車海老
左下:中落ち 右下:鯛
 海鮮ネタの間に菜の花が入り、絶妙なアクセント。ほのかな苦みが春を感じます。

 大人の隠れ家的な雰囲気ですが、プライベートや会食。また家族で利用されるお客さんなど様々で、遠方からお見えになる方も多いそうです。お料理はどれもおいしく、ついついお酒も進みます。日本酒をお願いすると、なんと黒千代香(くろじょか)に入れて出していただきました。焼酎のお湯割りで使うことはありますが、日本酒をこのスタイルで飲むのは初めてです。ユニークな飲み方を肴に大将との会話も弾みます。

 お酒の種類が豊富なので、大将に普段は何を飲むか尋ねてみました。すると、なんと大将と女将さんは普段あまりお酒を飲まないそうです。その代わり甘いものがお好きなようで、最近ではおはぎにハマっているのだとか。私の好きなおはぎをお勧めすると後日、早速そのお店のおはぎを食べたと連絡をいただきました。そんなフットワークの軽さがお店の雰囲気にも繋がっていると思いました。

雲丹(うに)

 直接、手でいただきます。濃厚な味わいがたまりません。

半枯れ節

 目の前で削ったものをたっぷりと乗せていただきます。私はこちらが大好きです。

最後に

リニューアル前の店内の様子

 大将と女将さんとの会話を楽しみつつ気が付けば2時間近く経っていました。お客さんの大半がそれくらいいらっしゃるそうで、中には4時間くらいゆっくりされる方もいるそうです。お昼と夜の予約制ですので落ち着いたプライベート空間のように過ごすことができます。

 「最近、社会人2~3年くらいの若いカップルの方がお見えになりました。初めは少し緊張されている様子でしたが、すぐに馴染んでいただき沢山召し上がっていただきました。何かの記念日だったと思うのですが、大事な時間の過ごし方のお手伝いができて嬉しかったです。」と、幅広い層の方が利用されているようでした。

 ちょっとゆっくりお鮨を食べたい気分の時に是非お勧めです!

鮨ちふね

住所:福岡市南区老司1-11-21 ※西鉄大橋駅からタクシーで10分ほど
予約:092-565-3456/080-3183-2009 昼と夜の二部制です。駐車場有2台(無料)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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