「先生、そこは見ないで!」はじめての家庭訪問 恥ずかしい思い出

 小学校に入学し、半月ほどで届いた家庭訪問の案内。「玄関先で行う」という言葉に気が緩み、他の場所は掃除せずに先生を迎えました。しかし、家庭訪問当日は汗ばむほど暑い日で、落ち着いて話をするために急遽場所を変更。移動したガレージは散らかり放題で…。今も思い出す、恥ずかしい体験談です。

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はじめての家庭訪問は「玄関先で」

写真AC

 小学校に入学して半月が経ち、ようやく学校生活に慣れてきた頃。「家庭訪問がある」とお知らせがありました。

 息子は毎日楽しそうに通っていましたが、学校での様子はなかなか見ることができません。私は担任の先生と、しっかりお話しできるのを楽しみにしていました。

 学校からの家庭訪問のお知らせの手紙には「玄関先にて短時間で行います」と記載がありました。感染症の対策や、先生や家庭の負担を考慮してのことでしょう。

 「部屋の中には入らないのだな」と内心ほっとした私。玄関先をピカピカに掃除し、先生を迎える準備をしました。

家庭訪問当日はまさかのカンカン照り!

 家庭訪問当日。その日は、カンカン照りでとても日差しが強い日でした。

 先生が来られて、挨拶もほどほどに話し出そうとしましたが、わが家の玄関先には屋根がありません。直接日差しがあたり、汗ばむほどで、とても落ち着いて話ができる状態ではありませんでした。

 「ちょっとあっちへ移動してもいいですか?」あまりの日差しに、私は思わず先生に声をかけました。そして、先生をガレージへ誘導することに。

 しかし移動しながら、私は内心焦りだしました。「あ、まずい。片付けてない…!」先生と話をする機会を大事にしたい一心で、玄関先以外は片付けていないことも忘れ、屋根のあるガレージのほうへ誘導してしまったのです。
 それでも冷静を装いガレージに着きました。

散らかり放題のガレージ 先生の反応は?

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 思った通り、ガレージは散らかり放題。息子が遊んだボールや縄跳びもその辺に出しっぱなし。掃除道具も乱雑に置かれていて、バケツや植木鉢などが整理されずに並んでいます…。

 生活感丸出しの状態に、私は動揺が隠せません。「ガレージは盲点だった!」とドギマギしながら先生の方を見ると…。散らかっている様子を見て、少し気まずそうな表情をしていました。一瞬沈黙の時間が訪れます。

 しかし、先生はやはりプロです。その空気を断ち切り、息子の学校での様子を話し始めてくれました。私も気を取り直して、先生に質問したり話を聞いたりすることができました。

 汚い場所を見られた恥ずかしさを抱えながらではありますが、にこやかに家庭訪問を終えることができました。ほんの十数分でしたが、とても長い時間のように感じました。

 先生が帰られた後、「二度とこんなことになってはいけない」とすぐにガレージの掃除をしたのは言うまでもありません。

周辺の整理を忘れずに!

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 家庭訪問自体は、和やかな雰囲気で終わることができたのですが、散らかったガレージを見られた時の気まずい空気は忘れられません。今でも思い出すと恥ずかしいうえに、そのことで動揺して息子の話に100%集中できなかったことが悔やまれます。

 「玄関先で」という言葉に、つい気が緩んで周辺の掃除を怠ってしまったのが今回の事件の原因。どんな時でも想定外の事態は起こるものだと改めて思い、指定の場所のみでなく周辺の整理はしておくべきだったと後悔しました。

 家庭訪問は、学校での子どもの様子を知ることができる大切な機会です。また、担任の先生と初めてしっかりお話しする時間になります。子どもの話に集中するためにも、念には念を入れて丁寧に準備をしておくのがベターだと思いました。 

(ファンファン福岡公式ライター / Shiho)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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