福岡市地下鉄の貝塚駅から徒歩約13分。静かな住宅街で営まれているフランス料理店「restaurant mamagoto(レストランママゴト)」。小学校から帰途につく子どもたちの笑い声が聞こえてくる中、かわいらしい花が並ぶ玄関の扉を開けると、オーナーシェフの辻塚幸祐さんが迎えてくれました。
「子どもの頃から料理が大好き」だったという福岡市東区の志賀島出身の辻󠄀塚シェフは、高校卒業後に飲食の世界へ飛び込みました。国内をはじめフランスやカナダでも料理人としての経験を積み、故郷の福岡で2017年にこの店をオープンさせました。「もっと自由に、もっと楽しく、気軽にフランス料理を楽しめる店作り」を目指しているといいます。
料理は、志賀島を中心に、主に福岡県内産の食材を使った「おまかせコース」を提供しています。 辻󠄀塚さんのアイデアがふんだんに盛り込まれた“福岡の旬”が味わえる内容で、ランチタイムは2,200円、4,400円、6,600円の3コース。ディナータイムは6,600円、8,800円、1万1,000円のコースをそろえています(全て税込み)。
器も「地元産を使いたい」からと上野焼。器の空間を生かしながら、色鮮やかに盛り付けられた料理は、まるでアートのような美しさです。次はどんな皿が出てくるのか、ワクワクと期待感が膨らみます。
この日、食したのは4,400円のランチコース。1皿ずつは控えめな量にも感じますが、皿数が多く、なんと11品もあるのでご安心を。目と口で次々に楽しめる、ボリューム満点の内容でした。
この日登場したメニューを紹介します(料理内容は仕入れによって変わります)。 前菜の一つ「冬の木の枝」は、スティック状のパン「グリッシーニ」を木の枝に見立てています。木の枝の横に添えられた「令和」の文字が書かれたもなかの中には、イノシシ肉のパテが詰められて入っていました。
前菜はそのほか、新玉ネギのムースに十五穀米のライスパフとキャビアをのせた「玉ネギとキャビア」、バルサミコ酢で味わう「白子のお豆腐」、カニのだしを含ませたタピオカが入った「蟹とタピオカ」が並びます。
ビーツ入り生地にのせた「南蛮」、菜の花スープ「青汁」もあり、前菜だけでも6品が出てきました。
次のメニューは「海鮮とでえこん」。グリーン、白、ピンクと3色の大根を重ねた下に隠れているのはサバ。色鮮やかな素材の花が咲いた、気分が華やかになる一皿です。
魚料理「鰆(さわら) 白と黒」は、志賀島産の鰆が主役。黒ニンニクのソースとカリフラワーのソースで味わいます。
肉料理は「鴨肉 芋と春のお野菜」。低温でじっくりローストされた鴨肉を春野菜とともに堪能します。
「変な目玉焼き」と名付けられたこのメニューは、シンプルだけど印象的。 「白い部分は牛乳プリンで、黄身に見立てたのは梅のペーストなんですよ」と辻󠄀塚さん。思わず「へえ~」とのぞきこんでしまう楽しい一品に会話も弾みます。
旬のイチゴをたっぷり使ったスイーツ「苺いろいろ」。イチゴのメレンゲの下には、イチゴムースやイチゴと赤ワインのムースが。いろいろな食感が楽しめます。
ユーモアのあるネーミングも魅力です。「楽しい仕掛けに驚いていただき、食べるとホッとするような、そんな料理を目指しています」と辻󠄀塚さん。
「笑顔になれるフランス料理を用意してお待ちしています。僕の家に遊びにくる感覚で来ていただければ」と話してくれました。
【DATA】 座席:カウンター8席 個室:なし 駐車場:あり
restaurant mamagoto
住所:福岡市東区筥松3-12-20 電話:092-629-8272 営業:12:00~L.O.14:00、18:00~L.O.21:00 不定休
施設名:restaurant mamagoto (レストラン ママゴト)
住所:福岡県福岡市東区筥松3-12-20
営業時間:12:00~14:0018:00~22:008席のお店なので来店前にお電話していただけると幸いです。営業中でもお電話が繋がり辛い事が御座います、ご理解の程、宜しくお願い致します。
定休日:不定休
平均予算:¥6,000~¥7,999
アクセス:貝塚駅から徒歩圏内 貝塚駅から726m