福岡の書店員さん、君の推薦する本が読みたい【第55回福岡キミスイ本】

 福岡の書店員さんに福岡ゆかりの本を紹介してもらうファンファン福岡の「福岡キミスイ本」シリーズ。55回目はやず本や(福岡市中央区)の柳 優子さんを訪ねました。あわせて、この時期に読みたい話題の7冊を紹介します。

目次

福岡でも展覧会が開催される人気作家の絵本

「ころべばいいのに」ヨシタケシンスケ 作

やず本やの柳 優子さんに聞きました

―こんにちは! 今回柳さんが紹介するのはどんな本ですか?
 ヨシタケシンスケさんの「ころべばいいのに」(2019年6月ブロンズ新社、1,540円、税込み)です。日常に潜む「もやもや」や「イライラ」といった“イヤな気持ち”との向き合い方を教えてくれます。子どもはもちろん、仕事や人間関係に悩んでいる人にもオススメです。

「ころべばいいのに」ヨシタケシンスケ 作

ヨシタケシンスケさん、今人気ですよね! 他作品も出版されていますがなぜ本作を?
 ヨシタケシンスケさんは、どの作品も発想が面白いのですが、本作では“イヤな気持ち”への対処法がたくさん提示されていて、その一つ一つが面白いです。“冷蔵庫のドレッシングを振る”とか(笑)一方からの物の見方だけではなく、さまざまな考え方やそれぞれの背景に気づかせてくれます。相手のこともちゃんと考えられるようになるし、自分の気持ちも大切にできるような気がします。

―特に気に入っているページはありますか?
 「まあ、でも、ダメなときは、なにをやっても、ダメよねー。」と、登場人物である女の子が怪獣のように描かれているページです。イライラを抑えようとしてもダメな時はダメだよねっていう。共感もできますし、いい意味で気が抜ける感じがして好きです。

柳さんお気に入りのページ

―どんな人にオススメしたいですか?
 もやもや、イライラを抱える人や、肩の力を抜きたい人にオススメです。プレゼントで購入する方も多いので、子どもにはもちろん、友人や家族など大切な人への贈り物にも最適だと思います。

 また、ヨシタケシンスケさん初の大規模展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が5月22日(月)~7月16日(日)まで、福岡市科学館(福岡市中央区)で開催されます。当店でもポスターと作品を一緒に掲示しているので、ぜひ立ち止まってみてください。

開放感あふれる「やず本や」1階

―「やず本や」はどんな書店ですか?
 “人生を豊かにする”ことをテーマに、2019年6月にオープンした書店です。趣味や健康、キャリアアップなど、人生のヒントになる本をはじめ、多種多様な本・雑誌を取り扱っています。ファミリー層が多いため、ベビーカーでも入りやすいよう、児童書などは店舗入り口付近に置いています。

2、3階は会員制の書斎(写真は3階)

―「やず本や」は書籍購入だけでなく、カフェ、書斎利用もできるとか?
 はい。当店は1階が書店・カフェになっており、書籍購入以外にカフェ利用ができます。ドリンクのテイクアウトのみも可能ですよ。また、2、3階は書斎(会員制ラウンジ・個室)になっています。個室は20室あり、集中したい時にオススメです。ゲスト利用もできるため気軽にお越しいただければ。

3階にある個室内の様子。1人で使うのに十分なスペースです

―6月で4周年を迎えるそうですね! イベントなどを開催する予定は?
 6月10日(土)~18日(日)まで日替わりでイベントを実施予定です。現段階では「読書会」「ハンドメイドワークショップ」などを予定しています。詳しい内容はSNSで告知するので、ぜひチェックしてください!

ありがとうございました。ヨシタケシンスケさんの他作品はもちろん、展覧会も楽しみですね♪ 続いて話題の7冊を紹介します。

「流人道中記(上·下)」【中央公論新社】

浅田次郎 著/各858円(税込み)

提供:中央公論新社

 「痛えからいやだ」と切腹を拒み、蝦夷松前藩へ流罪となった旗本・青山玄蕃。口も態度も悪い玄蕃ですが、弱き者を決して見捨てない心意気がありました。玄蕃は本当に罪人だったのか。「壬生義士伝」「一路」の浅田次郎さん、最高の感動作です。

「大人のマナー術」【光文社】

辛酸なめ子 著/924円(税込み)

提供:光文社

 コロナ禍が落ち着いてきて改めて注目されるようになったのは、これからの人付き合いの在り方。LINEで失敗しないためのコツや謝罪の流儀、大人のマネーリテラシーなど、よりよい人間関係を築くためのヒントを学べます。今こそ読みたい、クスっと笑える、辛酸流「避けられないコミュニケーション」への処方箋です。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった+かきたし〔文庫〕」【小学館】

 岸田奈美 著/693円(税込み)

提供:小学館

 なぜか日々おもしろいことが起こってしまう作家・岸田奈美さんがつづる情報過多な日々をまとめた一冊。大丈夫な家族と大丈夫じゃない日々を、疾走感あふれる文章でユーモラスに軽やかにとびこえます。かきたし原稿「表紙の絵の味」と、作家・一穂ミチさんの解説付き。思わず涙がこぼれる作品です。

「電車のなかで本を読む」【青春出版社】

島田潤一郎 著/1,760円(税込み)

提供:青春出版社

 著者がこれまでに読んできた中から珠玉の49冊を自分の体験をまじえつつ、優しい語り口で紹介。“読書が大の苦手だった”著者が伝えたい「本を読む」ということとは。本好きの人はもちろん、「最近、本読んでないなぁ…」という人にこそ読んでほしい一冊です。

「つまぷるで腹ペタ!」【学研】

みっこ 著/1,650円(税込み)

提供:学研

 40歳を過ぎたあたりから、おなかや腰回り、背中など、以前はつかなかったところにお肉が溜まっていませんか? そんな“ぜい肉”を落とす“ラク痩せ”メソッドが「つまぷる」です! スキマ時間にできて、全く辛くないから続けやすいのがポイント。おなか痩せを叶えたい人必見の一冊です。

「まずはこれ食べて」【双葉社】

原田ひ香 著/803円(税込み)

提供:双葉社

 超多忙な日々を送るベンチャー企業の社員たち。そこに雇われたプロの家政婦。彼女の作る心がほっとする料理は、ささくれだった社員たちの心を優しくほぐしていきます。人生の酸いも甘いも、人間関係の苦みも旨みもとことん味わう、滋味溢れる連作短編集。

「有機給食スタートブック 考え方・全国の事例・Q&A」【農文協】

靍理恵子 編著、谷口吉光 編著/1,980円(税込み)

提供:農文協

 全国的に有機給食への関心が高まるなか、地場産給食との関係で有機給食のもつ意味をわかりやすく整理。有機給食に早くから取り組んできたところと比較的新しいところ、合わせて全国の先進10自治体を紹介。何からはじめて、どのようにハードルを乗りこえていくか、Q&A形式でわかりやすく解説します。

 いかがでしたか。新しい本を見つけに、書店へ出かけてみては♪ 次回もお楽しみに!

著者情報

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