第67回ベルリン国際映画祭・観客賞&審査員特別賞受賞の「彼らが本気で編むときは」の荻上直子監督最新作、映画「波紋」が5月26日(金)全国公開されます。荻上直子監督のオリジナル最新作にして、監督自身が歴代最高の脚本と自負する絶望エンタテインメントが誕生。現代社会の闇や不安と女性の苦悩を淡々と、ソリッドに描き出している本作の公開に先立ち、ファンファン福岡では特別試写会の招待状を5組10名にプレゼント!
いびつな日本社会の縮図がエンタテインメントへ!
監督に加え脚本を務める荻上直子は、今最も注目を集める女性監督。長編映画デビュー作「バーバー吉野」(03)で 第54回ベルリン国際映画祭・児童映画部門特別賞を受賞した後、「かもめ食堂」(06)の大ヒットで日本映画の新しいジャンルを築いたと高く評価されています。本作では、これまでのイメージとは異なる新境地を開拓する斬新な内容によって、改めて荻上監督の唯一無二の手腕と、留まることのない革新を目撃できるのでは。
放射能、介護、新興宗教、 障害者差別といった、誰もがどこかで見聞きしたことのある現代社会の問題に次々と翻弄される須藤家は、正に社会の縮図と言えます。そして、熟年期を迎えて夫への愛情もなく、自身の更年期障害に苦しみながらも、なんとか理性的に家族の問題に耐え抜こうとする依子。しかし、これを単なる絶望で終 わらせないのが荻上監督の手腕!全ての孤独と悲哀と苦悩の先で依子の感情が炸裂する時、映画は絶望からエンタテインメントへと昇華される…。全ての女性、現代社会に生きる全ての人に届く作品をぜひ映画館で。
斬新な内容に鑑賞者を引き込むリアリティを与える実力派俳優たちの鬼気迫る演技にも注目。
主演の須藤依子役を筒井真理子、夫の修役を光石研が巧みに演じています。その他、磯村勇斗や木野花、キムラ緑子、柄本明、江口のりこ、平岩紙など、ベテランから若手まで、その個性と確かな演技力で高い評価を受ける実力派が集結しています。
ストーリー
今朝も、須藤依子(筒井真理子)は庭の枯山水に波紋を描く。夫も息子も家を去った家で、一人、ゆっくりと、静かに。 依子の信仰する新興宗教が崇める「緑命水」という水の力で、穏やかに過ぎる依子の日々。
それを突如乱す出来事が起こる。
10年以上も失踪していた夫・修(光石研)が、突然帰ってきたのだ。が、修が手塩にかけていた庭のガーデニングを枯山水にして緑命水の瓶を部屋中至る所に置き・・・依子の自分の手で、須藤家を修がいた頃とは全く違う家に変えていたのだった。
修はその様子に戸惑いながらも、自身ががんであることを打ち明け、高額な治療費のかかる治療への援助を依子に求める。しかし依子は、家族を置き去りにした挙げ句、都合良く帰ってきて金銭を求め、デリカシーのない振る舞いをする修に殺意すら覚えるのだった。
そんな折、遠方で就職していた拓哉(磯村勇斗)が恋人・珠美(津田絵理奈)を連れて突然帰ってくる。しかし、珠美は聴覚に障害を抱えており、どうしても珠美を受け入れられない依子は、拭い去れない自身の差別感情に苦悩する。
須藤家の中、それぞれから広がる感情の波紋・・・。その波紋がぶつかる時、重なり合う2つの波は時に互いを打ち消し合い、時により高い波を生んでいく。耐え抜いた先にある依子のカタルシスとは―。
本作の特別試写会の招待状を5組10名にプレゼント!
日程: 5月19日 (金) 開場18:30/開映19:00(上映時間2時間)
会場: 西鉄ホール (福岡市中央区天神2ー11-3 ソラリアステージビル6F)
募集人数: 100組200名
※その他、注意事項に関しては、試写状にて確認ください。
下記の申し込みフォームに必要事項を記入して、5月7日(日)中に応募を。
映画「波紋」
公開日:5月26日((金))
監督・脚本: 荻上直子
出演:筒井真理子、光石研、磯村勇斗、 安藤玉恵、 江口のりこ、 平岩紙、 津田絵理奈、 花王おさむ、柄本明、 木野花、 キムラ緑子
配給:ショウゲート
©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
<上映劇場(福岡県)>
TOHOシネマズららぽーと福岡/kino cinema 天神 ほか