こんにちは、お掃除スペシャリストの佐倉です。みなさんは、プロも活用している掃除の基本をご存じですか? 道具や環境を整え、動線を意識し、仕上げまでを行う掃除術。プロの動きと考え方を参考に、誰でもできる基本の5ステップを、リビング掃除を例にご紹介します。
道具を揃えて掃除に取り掛かる
プロはいきなり掃除には取り掛かりません。まずは必要な掃除道具を手元に揃えます。掃除の中で道具を取りに行くとストレスになりますよね。道具はあれこれそろえたくなりますが、基本の道具はほこりやゴミを、「払い」「除き(吸取り)」「拭く」ができる3つです。 ・ハンディモップ… 水拭きできないところや高いところのほこり取りに ・掃除機… コードを伸ばしてスタンバイしておく ・水拭き用のクロス… 床用と台拭き用の2枚が必要 キッチンやお風呂では必要な道具が変わりますが、掃除前に必要な道具を揃えるのは同じです。
部屋は明るく、窓は閉めたままでOK
掃除をする部屋は、ほこりやゴミがよく見えるように電灯をつけて明るくします。 メガネをかけていないと小さいものを見落とす方は、メガネをかけて掃除をしましょう。 掃除中は換気のために窓を開ける方が多いかもしれません。しかし、窓からの風が部屋のほこりを舞い上げてしまいます。花粉や黄砂の時期は窓を開けたくありませんよね。無理に窓を開ける必要はありません。 換気をしながらの掃除は、天気のいい穏やかな日に限ります。普段は窓を閉めての掃除で大丈夫です。
掃除をするときのルートは「動線3大原則」に従って
いよいよ掃除にとりかかります。掃除の動線のポイントはほこりの動きを考えること。次の「動線3大原則」を基本に、効率的に掃除のルートを考えましょう。 ・「高いところから低いところへ」掃除する ・窓を開けているときは「風上から風下」へ掃除する ・掃除の漏れを作らないよう「奥から手前へ」ぐるっと掃除をする ハンディモップで、電灯などの高い位置からほこりを払い始め、TVやソファーなど低い家具へと移動します。 次に、床に落ちたほこりを掃除機で吸い、最後に拭き掃除という手順です。
掃除機はW字、クロスはコの字 掃除の動作はこの2文字
掃除機をかけるときは、Wの字を書くようにゆっくりヘッドを動かしながら奥から手前へかけていきます。Wを意識してヘッドを動かすと、掃除機のかけ漏れ箇所がなくなります。掃除機は力を入れて押し付ける必要はありません。
クロスでテーブルや窓を拭くときは、まず、右から左へ幅いっぱいを拭きます。クロスは放さず、そのままクロスの幅分下へずらして左から右へ拭いていき、再度クロスの幅分下へずらす動作を繰り返してください。細長いコの字を書くように拭いていくと、拭き漏れがなくなります。床もコの字を意識しながら奥から手前へ拭いていきましょう。
仕上げはモノの向きを揃える
掃除機をかけ、拭き掃除が終わったら、仕上げに見た目を整えます。 リビングのあちらこちらに置いてあるものを本来ある場所に戻し、向きを整えてください。新聞や本は縦横を揃えましょう。モノの向きと端がそろっていると掃除をした感がぐっと増します。 基本の掃除は5ステップ 時短で楽して気持ちもアップ! 基本の掃除5つのステップで掃除をすると、無駄なく動けるので掃除が楽に早く終わります。掃除はするほどにきれいになって、気持ちも前向きになりますね。清潔で、きれいなお部屋のために、5つのステップを実践してみましょう。 (ファンファン福岡公式ライター/佐倉 玖弥)