いつも一緒にいるわが家の年子兄弟。喧嘩もしますが基本的には仲良しです! しかし次男が高熱と、熱性けいれんで突然入院することに。長男はとても寂しそうでしたが、退院後に感動の再会を果たし、ほっこりした体験です。
年子兄弟は仲良し
わが家の年子兄弟はとっても仲良し。長男は次男と初めて会った時、唇にチューをしていました。特に赤ちゃん返りもなく、3歳の長男は今でも、1歳半の次男をわが子のように愛でています。その姿は、最高に可愛い! おもちゃの取り合いは当然ありますが、年子はこんなに仲良くなるのだなと感心しています。
次男が入院!
次男が1歳を過ぎた頃、40度の高熱を出しけいれんを起こしました。実は熱性けいれんを一度経験している次男。すぐに救急車を呼び、次男は主人と病院へ。長男と私は家に残りました。
呆然としている長男を安心させるためにも
「ちょっと具合が悪そうだったけど、すぐ帰ってくるよ」と何でもないことのように振る舞いました。以前は検査だけで帰ってきたので、入院するなんて夢にも思いませんでした。
ところが次男は、搬送先の病院でもまたけいれんを起こしてしまい、入院が決まったのです。
しかも時はコロナ禍の緊急事態宣言真っ只中。面会は1日に1名、30分のみという制約があり、当然長男は面会に行けません。
面会に行った時、次男は腕に点滴をつけられ、
「マッマァ!! にぃに!」と悲鳴をあげ、泣きすぎて声が枯れ、顔もパンパンです。
私は次男の姿を見て涙を抑えられず、
「にぃにだよー」と長男の写真を携帯で見せました。すると次男は黙ってジッと画面を見つめ、
「にぃに…」と泣いていました。その声の弱々しさが儚くて、私は余計に悲しくなりました。
帰宅後、私は長男に
「今日次男に会いに行ってきたんだ」と携帯で撮った次男の入院写真を見せました。
長男は私の携帯を受け取ると、今まで見たことがない張り詰めた顔で、じっと次男の画像を見ていました。言葉を詰まらせている様子で、口をへの字に曲げています。長男はかなり我慢をしているのでしょう。
次男は入院中にもまたけいれんを起こして、髄液の検査やMRIがあって退院の目途がたたない状態でした。
長男と次男の再会
次男の退院日は、入院5日目の朝に突然決まりました。病院から朝の9時に
「検査の結果異常ありませんので、10時に病院に来てください」と電話があったのです。
迎えに行くと、5日間も親元から離されていたからか次男から笑顔は消え全く笑わなくなっていました。家に帰ってきてからは、絶対に離れるまいと真顔で私の首にしがみついてきました。
次男を何とか主人に預け、私は長男を迎えに保育園にいきました。
「次男帰ってきたよ」と言うと、長男は笑顔で
「帰る!」と嬉しそうにしています。
帰宅すると、次男が玄関で待っていました。長男が玄関に入ると、次男は
「にぃに…」と、弱々しく長男の背中に抱き着きました。長男は大喜び!
「次男ー!」と叫んだ長男は、なぜか次男の服をまくしあげ、お腹にチュー! からの、息をお腹にぶーっ! と吹きかけました。
「きゃははっ!」と、やっと笑ってくれた次男。私も主人も、「長男すごい」と素直に驚きました。
兄弟はかけがえのない存在で、次男にとって長男は両親とはまた違う甘えられる存在なのだと認識させられた入院騒動でした。
男の子同士なのでいつまでハグやチューが続くかはわかりませんが、どうかこのまま仲良しでいてほしいと心から願います。
(ファンファン福岡公式ライター/ナツメググ)