大人になると、節分という行事から疎遠になってしまう人も多いのでは。私は子どもが生まれてから豆まきをするようになったのですが、保育園の節分にはかないません! 先生たちの情熱がこもった節分を毎年楽しみにしています。
1歳の節分、初めての豆まきを楽しみにしていた息子
現在3歳の息子が通っている保育園は毎年、節分イベントに工夫を凝らしています。
息子が1歳のときのことです。節分の日の朝、私は保育園で豆まきがあることを息子に伝えました。
「今日は節分だから、先生が節分の絵本を読んでくれるの。そのあとみんなで豆をまいて、鬼さんを追い払うんだよ」 息子はいまいちよく分かっていない様子でしたが、いつもとは違うイベントがあるという雰囲気は伝わったのか、うれしそうに笑います。
笑顔の息子を保育園に送り、その日仕事が終わった後、迎えに行きました。保育園の掲示板に今日行われた節分イベントの写真が貼り出されていたのですが、そこには号泣する子どもたちの姿が!
「どんな様子だったんですか?」と先生に内容を伺ってみると…
イベントは、節分について書かれた絵本の読み聞かせからスタートしたそうです。本に描かれた真っ赤な鬼に、目がくぎ付けの子どもたち。そして絵本を読み終わると、どんどんと窓を叩く音が。子どもたちが振り返ると、そこには絵本に出て来た鬼がいるではありませんか!(先生の仮装)
子どもたちは先生にしがみついたり、教室を逃げ回ったりとパニック状態に! しかし、残念なことに息子のクラスで使っているのは、フロントガード付きの赤ちゃん用の椅子。立ち上がることもできず、みんなで手をつないでわーんと泣いていたそうです。
もう一度、写真を確認すると、大きな口を開けて泣いている息子は、確かに隣の子どもと手をつないでいます。かわいいやら、少しかわいそうやらでした。
翌年2歳の節分、息子は鬼にリベンジを果たせたか?
それから1年後、息子が2歳のときの節分のことです。
保育園では前年と同じように、絵本の読み聞かせがありました。息子は小さいので記憶になかったようですが、年長さんや年中さんは前年の地獄絵図と化した(?)節分を覚えていた様子。読み終わったとき、教室内には緊張が走っていたそうです。
しかし、窓の外を見ても鬼はおらず…。「今回は何もないんだな」とみんなが油断した瞬間です。お昼寝用の布団がしまってあるクローゼットから鬼がバーンと登場!
恐ろしいサプライズに絶叫する子どもたち。だいぶ分別がつくようになったせいか、息子は前年の倍くらい泣いていたとのこと。鬼と正反対の方向に走り出している息子の写真を見て、思わず吹き出しました。
その日の子どもたちはみんな鬼が怖いのか、いつもより少し良い子にしていたような? 先生の言いつけをちゃんと守っていたり、素早く片づけをしていたり、そのテキパキとした動きにほかのママさんたちも苦笑しています。
鬼を怖がっている様子を見ると「ちょっとかわいそうかな」と思うのですが、その反面、子どもたちの変わり身の早さを今年も楽しみにしてしまう私でした。
(ファンファン福岡公式ライター/フルサワ)