豆まき楽しみじゃなかったの? 夫婦で戸惑った節分の思い出

 節分のお楽しみといえば豆まき。近頃は後片付けをしやすいように、殻付きの落花生や小袋に入ったままの大豆をまく家庭もあるようですね。わが家でまくのは昔ながらの炒り大豆。娘が保育園の年少さんだった頃の豆まきは、ちょっと笑える思い出です。

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豆まきを楽しみにしていた娘なのに…

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 娘が4歳の頃のことです。節分の少し前に保育園で鬼のお面を作って帰ってきました。そのお面で早めの豆まきを楽しんできた娘は  「お家でも豆まきやろうね!」とやる気満々です。  その言葉を聞いて私も豆まきが楽しみになり、炒り大豆と鬼のお面を準備しました。  さて節分当日、いつもは仕事で遅い夫もこの日は早めに帰宅。夕食をそそくさと済ませると、父親の出番とばかりに赤鬼のお面を手に立ち上がったのです。  そしてベランダへ出た夫。こちらに背を向けてお面を装着すると、ガラス戸越しに部屋の中をのぞき込むという、なかなか凝った演出で鬼の役を演じ始めました。  「悪い子はいねえがー?」なんて言う夫に、それはナマハゲじゃないの! と思わず笑ってしまった私。ところが娘はまるで無視。豆を投げないどころか、シュッとカーテンを引いて夫の熱演をシャットアウトしてしまったのです。  もしかして夫がやりすぎて怖くなってしまったのでしょうか?

鬼役になりたかった娘の目的とは?!

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 「怖いの?」と私が聞くと、娘は首を横にぷるぷる振りました。そして保育園で自分が作った鬼のお面をかぽっとかぶると  「ママ、お豆投げて」と言ったのです。  そうか! と私は気が付きました。クレヨンで赤く塗りたくった紙袋に目の穴をあけただけの斬新なお面でしたが、それでも娘の自信作。せっかく作ったお面があるから、自分が鬼の役をやりたかったのね!  でも、赤鬼に変身しているとはいえ、やっぱりかわいいわが娘。豆を投げつけるのはどうも気が引けて、私は娘の周りにパラパラと豆をまきました。まるで公園のハトに与えるみたいに。  すると娘はその場にしゃがみ込み、豆を拾って食べ始めたのです。お面をずらし、目を出す穴から、ひと粒ひと粒ポリポリと。試しに別の場所に豆をまいてみると、そっちでしゃがんでまたポリポリ。  なんだか猿の餌(え)付けみたい…なんて笑って見ていた私でしたが、2つ目の自分の勘違いにやっと気が付きました。どうやら娘は、豆をまくよりも、ただ食べたいだけだったようなのです。  おわんに豆を入れて差し出すと、娘は赤鬼のお面をかぶったまま、ちんまり正座しました。ひざに置いたおわんからお豆をポリポリ食べている小さな赤鬼。まるでおなかをすかせた子鬼を保護したようで、私はおかしくてたまりません。  その時ガラッとベランダのガラス戸が開き、  「誰か相手してくれよ~」と悲痛な夫の声!  すっかり忘れていましたが、夫は寒いベランダで背中を丸めて部屋の中をのぞきながら、ずっとスタンバイしていたのです。  ごめん、ごめんと私はまた大笑い。そして夫の希望通り、娘と一緒に思い切り豆をぶつけたのでした。 (ファンファン福岡公式ライター/あいちー)

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