帰省時期にSNSをにぎわせる話題といえば「#帰省ブルー」。もちろん実家に帰省するのがおっくうな人もいるでしょうが、主には、義実家に帰省したくない妻たちの憂鬱(ゆううつ)なつぶやきが、SNSに増えます。そんな帰省ブルーを乗り越える画期的なアイデアを、ママ友から教わりました。
義実家帰省の苦い体験を元に、夫へビンゴを提案
数年前、妊娠中にもかかわらず、義実家で年越しをする羽目になったママ友のAさん。義実家は冬の寒さが厳しく、体を冷やしたくないから1泊にしたいと旦那に伝えていたのに、義母の
「せっかく来たから、ゆっくりしていきなさいよ」という言葉を断り切れず、結局4泊することになりました。
せめて暖房器具で部屋を暖めたいというと、渡されたのは古いファンヒーター。なかなか暖まらない上、義母が
「ヒーターをつけっぱなしにしてたら、空気がよどむわよ! 換気しなさい!」と強制的に1日2回窓を開けにやって来ます。
換気と、古い日本家屋ならではのすきま風のせいで、室温と外気温はほぼ変わりません。おまけに横になって休んでいると
「妊婦は動いたほうがいいのよ!」と強制的に台所へ。妊娠後期にもかかわらず、家事を山ほどさせられました。
そんな苦い経験を踏まえた翌年。
「また同じ思いはしたくない。それに今は息子がいる。あんなに寒いところだと風邪をひいてしまう。それに0歳児の生活リズムを崩すと後々自分が大変だから、今度こそ1泊にしよう」と旦那に訴えましたが、義母に良い顔をしたい旦那は、3泊はしないと義母は納得しないと言い張ります。
そこで名案が浮かんだAさん。最近ママの間で話題の「おでかけビンゴカード」を参考にすることにしました。縦横5マスの中に、踏切やトンネルといった項目があり、外出先でそれらを見つけたら、マークしてビンゴを目指すというもの。Aさんが作ったのは「義実家でされたら嫌なことビンゴ」でした。
縦横5マスのビンゴに必要な項目は25個。
「居間で授乳しろという」
「離乳食にケチをつける」
「暖房をつけるなという」
「息子を返してくれない」
「嫁の食事だけ粗末」など、義母がしそうなことを書きました。そして、どうしても3泊するなら、このビンゴを使うという条件をつけることにしました。
1列ビンゴで、旦那の小遣いで外食。
2列ビンゴで、1カ月間好きなときに文句を言わずにマッサージをする。
3列ビンゴで、旦那が子どもの面倒を見て、Aさんは1日フリータイム。
4列ビンゴで、1泊2日の家族旅行。
5列すべてがビンゴで、次のお盆休みは義実家に帰省しない。
そういうと、旦那は
「母さんがこんなこと言うはずないし、こんな失礼なことをするはずもない。好きにすれば?」と鼻で笑いました。さてその結果は?
思い通り過ぎる義母の行動の数々に笑いが止まらない
いよいよやってきた義実家帰省の日。玄関を開けた瞬間、孫を奪い取るようにして、Aさんのあいさつを無視した義母。人見知りの始まった息子はギャン泣き。
「お母さん、泣いてかわいそうなので、そろそろ私がだっこします」と声をかけても、義母は無視。
「ばあばの抱っこがいいもんねえ〜。孫ちゃんは、○○家の王子様なんだから、ここに慣れてもらわないと困るものねえ〜」と抱っこしたまま、なかなか息子を返してくれません。普段ならイライラするところですが、想像通りの行動にAさんは笑いが止まりません。
旦那に向かって、こそっと
「ビンゴはじめまーす! まずは1マス!」と耳打ちしました。ビンゴに書いた、義母がやりそうな嫌なことは、すでにAさんが経験済みのことばかり。
以前も、旦那もそばにいたはずですが、マザコンで目が曇っていたか、興味がなくて義母の行動や言動に気づいていなかったのでしょう。今回は、義母が次々と問題行動を起こしていくので、旦那は目を白黒させています。
帰省初日で、早くも3列ビンゴが完成! その日の夜、旦那には
「5列ビンゴになったら、お盆休みは絶対に帰省しないからね。約束は守ってね」と念を押しました。旦那もうなずくしかなかったそうです。
結局、義実家に滞在した3泊4日の間に5列ビンゴが完成!
義実家から自宅に戻ったAさんは、まず始めに旦那のお小遣いで豪華なディナーを食べ、そして思う存分マッサージをしてもらいました。
今のAさんは、1日のフリータイムをどうやって過ごすか計画しながら、0歳児を安心して預けられるように、積極的に育児を旦那に任せているといいます。もちろん家族旅行も計画中ですし、お盆休みは、義実家ではなく、Aさんの実家へ帰省する予定だそうです。
帰省ブルーの憂鬱(ゆううつ)を吹き飛ばすオリジナルビンゴ、あなたもやってみませんか?
(ファンファン福岡公式ライター/tsukuko)