福岡市を拠点に活動する女性エンターテインメントグループ「トキヲイキル」が1月29日(水)~2月2日(日)、ぽんプラザホール(福岡市博多区)で舞台「アリスインデッドリースクール楽園FUKUOKA」を上演します。
同作品はガールズ演劇カンパニー「アリスインプロジェクト」(東京)が2010年10月に旗揚げ公演で上演した作品です。 アリスインプロジェクトは少女期などをテーマにした作品を手掛けていますが、同作品はシリーズ化を重ね多くのファンを楽しませています。 今回、アリスインプロジェクトとトキヲイキルのコラボ公演として九州で初めて上演されます。
本番が迫る稽古場を訪ね主演の藤松宙愛(そら)さん、出演しながら初めてプロデューサーを務める岸田麻佑さんにインタビューしました。
藤松宙愛さん「『訳ありの明るさ』が難しい」
「主演は三度目ですが、今まではダブル主演とダブルキャストだったで、単独主演は初めてです。今までは明るい、素直な役が多く、自分の役についてイメージすることができ、思うように演じることができました。今回は表面上は明るいけれど、“理由がある、訳ありの明るさ”なのでどう演じるか難しいです。私の役はその場の空気を換えるために突拍子もない行動をするのですが、そこを楽しんでください」
「また今回の舞台が校舎の屋上なので、ほとんどの場面で舞台上に出演者が数多くいます。出演者みんな一緒に作り上げている雰囲気がより伝わると思います」
岸田麻佑さん「観客の皆さんに受け止めてほしい台詞も」
「初めてのプロデューサーを経験し、色々と追われているところもありますが、芝居だけではなく稽古など全体を客観的に見ることができています。そして一つの舞台をするためにこんなに多くの人たちが裏で動いていることに驚いています。多くの人の協力がないと舞台は成立しないということを実感し、今まで以上に『舞台を成功させたい、完成度を上げたい』という気持ちが強くなっています。稽古では他の出演者に指導めいたことをするというより、最初に台詞を覚えるなどで『背中を見せる』ことを心掛けています」
「今回は屋上に閉じ込められた設定なのですが、舞台には表れない校舎内の配置や生徒同志の関係など出演者で話し合って設定をしました。台詞がない時もそれぞれが小芝居をしていますので、そこで役の関係性が見えるかもしれませんね。舞台上のどこを見ても楽しめると思います」
「私は生徒会長役なのですが、終盤、主演の藤松さんに語り掛ける言葉があります。それは観客の皆さんにも語り掛けたい言葉ですからぜひ受け取ってほしいです」
あらすじ
ある女子高校の真夏の登校日。いろんな理由で学校の屋上に集まった生徒たち。そこから見たものは、動く死者たちが次々と生徒を襲う様子だった。世界に何が起こったのか? 生き延びることはできるのか? それぞれが悩み、迷い、ぶつかりあいながら決断を下していく。
【出演】 (トキヲイキル)藤松宙愛、原直子、岸田麻祐、岩本琴音 (劇団トキヲイキル)井上未優、井上真里奈(ダブルキャスト) 草場愛、あわたかれん、山本茉央、悠乃、森咲わかこ、涼花、佑佳、AYAKA、桜衣かれん、藤咲まりな、大葉みらい、平松聖菜、川原ゆず、朝日奈凛佳
アリスインデッドリースクール楽園FUKUOKA
公演期間:1月29日(水)~2月2日(日) 料金:前売り4500円(S席)、4000円(A席)。当日500円増。 前売り平日昼割4000円(S席)、3500円(A席) 問い合わせ:劇団トキヲイキル Eメール:tokiwoikiruticket01@gmail.com