1人用の土鍋で米と旬の素材を炊き上げて作る「博多まぶし」の店「味素楽(みそら)」が1月8日、岩田屋本店新館7階レストランフロアにオープンしました。
同フロアに店舗を構える「十割そば 素屋」の新業態として初出店した「味素楽」。店舗面積は約90㎡、テーブルとカウンター合わせて35席の、広々として落ち着いた雰囲気の店です。
店名は「美味(おい)しい、素材を、楽しく」の文字から1文字ずつ取って付けられました。
「博多まぶし」とは同店特有の呼び方で、名古屋市の名物「ひつまぶし」のようにご飯だけや、だしと一緒に楽しめるメニューです。
「九州産 黒毛和牛のまぶし」(税込み2,750円)、「薩摩川内うなぎのまぶし(一尾使用)」(3,850円)、「博多地鶏とありたどりのまぶし」(2,420円)の3種類があり、今回食したのは黒毛和牛のまぶし。鹿児島県産を中心に、佐賀県や大分県などから脂身と赤身のバランスの良い黒毛和牛を仕入れているといいます。
米はすべて兵庫県北部の但馬地区で生産されている「みかた棚田米」を使用。もっちりとした粘りと、しっかりした粒感があるのが特徴です。
オーダー後に炊き始めるので、20分ほど待ちます。その間に前菜の「季節野菜のバーニャカウダ」をいただきます。特殊な機器でスチーム調理された野菜を豆乳と博多めんたいこ、チーズが入ったバーニャカウダソースに付けて食べます。
野菜はスチーム調理されていて、シャキッとした食感と鮮やかな色が印象的。鮮やかなオレンジ色のニンジンに、ソースをたっぷり付けて食べると「ぽりっ!」と良い音が。野菜本来の甘味を邪魔しない優しい味わいのソースは、豆乳を使用していて滑らかです。
野菜は糸島市産が多く、生産者から直送されているから新鮮。季節に合わせて野菜の種類が変わるので、毎回違う楽しみがありそうですね。
前菜を楽しんでいると、土鍋が運ばれてきました。ふたを開けると、湯気とともに米とだしのおいしい香りの爆弾が弾けます。
まずはそのままいただきます。黒こしょうをたっぷりと振った肉はスパイシーで、肉そのもののうま味を引き立てています。コンブとカツオのだしで炊かれた米は、かむとじんわりとだしの味が。アクセントで漬物と一緒に食べたあとはお茶漬けで。さっぱりとしたあと口で、さらさらとかきこめます。
1合弱ある米と150gもある肉はとってもボリューミー。お茶碗で4~5杯は食べられる量があるので、お好みの食べ方を存分に試せますよ。博多まぶしは持ち帰りも可能なので、おうちでゆっくり味わいたいという方にもおすすめです。ただしこちらはだしが付いていないので、お茶漬けを味わうなら店舗を訪れて。
「夜のメニュー」(午後5時から同9時)では、日本酒やワイン、焼酎に合うメニューも用意されています。仕事帰りや買い物帰りにちょっとお酒をたしなみたいなと思った時はぜひ。
おいしい九州の野菜や肉、こだわりの米をたっぷり味わえる「味素楽」で、ゆっくりとした時間を過ごしてください。
味素楽
住所:福岡市中央区天神2-5-35 7階 電話:092-715-1771