うちの息子は、義両親にとって初孫です。妊娠中から命名について言及され、無事出産したら今度は内祝いにも口を出すの!? 初孫とはいえ、夫は長男でもないのに…。義両親に振り回されてヘトヘトになった体験談です。
義母から言われた”命名の決まり事”
義両親にとって、私の息子は初孫にあたります。隣県とはいえ車で30分の距離に住む義両親も、孫の誕生を楽しみにしていました。結婚して2カ月で妊娠が判明し、その頃は義両親との関係は良好だと思っていました。 妊娠5カ月の段階で男の子と判明しましたが、夫は次男なので跡継ぎにはなりません。義母からは
「女の子が良かった」と言われてしまいました。義兄に子どもがいたら、また違っていたのかも知れません。 妊娠7カ月頃になると、
「赤ちゃんの名前が決まっていた方が、お腹に呼びかけやすい」と夫が言うので、響きだけでもと名前を考え始めた私達。
すると義母が
「命名なら、おばあちゃんが決めた決まりがあるからね」と一言。 聞くと、男の子には共通した名前をつけていたそうです。義祖母が他界して数年経っており、響きに関する決まりは免除してもらいましたが
「画数のよい名前にすること、これは絶対事項だ」と告げられました。
出産後 内祝いはどうする?
出産までにどうにか漢字を割り当て、画数のよい命名ができましたが、ここでも義母はポツリ
「当て字じゃないの」と。
「当て字なのは、画数を考慮した結果なんですけど…」と心の中で言い返すのがやっとでした。
それでも産後は初孫とあって、夫の親族や義両親の知人からも沢山の出産祝いをいただきました。内祝いはネットで頼もうと考えていた私達夫婦ですが、義両親は
「実際にデパートで見て決めないと」と言い張ります。
生後1カ月の息子と外出するのは慣れないから、と断っていましたが、
「内祝いを送るのが遅いと失礼にあたる」と言ってやみません。 「それなら尚更、ネットの方が選ぶのも楽で早いのに…」と私は心の中で思っていました。
内祝いを買いに行く日に事件は起きた!
息子が生後3カ月になる少し前のこと。 御祝いが届いたというので実家に受け取りに行きました。するとその場で
「今から内祝いを買いに行くわよ!」と言われ、車で出発。老舗デパートに連れて行かれました。
一人一人に別のものを選ぼうとして見て回る義両親に、ついて回るだけの私達。そこにいる意味があるのかすら謎です。
3時間かけて選び終えると
「さぁ次は配りに行くわよ」と…。車で一軒一軒回って内祝いを渡しては孫の姿を披露し、ご満悦な義両親でしたが、全部終わると辺りは真っ暗。
思うように授乳時間を取れず、息子にギャン泣きされて仕方なく停めた車内で授乳する羽目になったり、オムツが足りなくなったり。私達家族は思いもよらない長時間の外出でヘトヘトでした。
何も知らない息子が泣きもせず、外では笑顔を振りまいていたことだけが救いでした。
ツケはやってきた
この日を境に、私達夫婦は義両親と距離を置くことにしました。妊娠発覚から内祝いまでの約1年間、義両親の意見を尊重してやってきましたが、疲れ果てた私達。もっと自分達の意見を言えば良かったし、行動力もあればこんなに疲労困憊することはなかった、と反省したからです。
それ以来、盆と正月、お彼岸、義両親の誕生日以外は義実家に行かなくなりました。今では転勤になり、遠方での暮らしを満喫しているわが家です。
(ファンファン福岡公式ライター/ネコネコハラ)