柳橋連合市場前の清川交差点から南へ向かうと見えてくる、ガラス張りの開放的な店構え。その名前の通り、屋外のテラス席が出迎えてくれる「KATO Kiyokawa Terrace(カトウ キヨカワ テラス」(福岡市中央区)。オーナーは、料理講座やテレビ出演などでも知られる「フレンチバルKATO」(同区渡辺通)の加藤智之シェフ。「KIHACHI福岡店」の料理長時代から支持されている確かな味わいを、気軽に楽しめるカジュアルフレンチレストランが2019年12月16日にオープンしました。
「カジュアルフレンチ、というより“大人のファミレス”が当店のコンセプト。アラカルトメニューを、あれこれみんなで分け合って、気取らず気軽に食べていただければと思います」とマネジャーの村上梨嘉さん。
ランチタイムの一番人気は、6種類のメインから選べる「ランチコース」(税込み1,980円)。メインの「豚ロースのチーズカツ」や「サーモンの香草パン粉焼き」などのラインアップの中で、店がおすすめするのは「プレミアムハンバーグ」です。
国産のみを使った合いびき肉は、シェフが部位や割合まで細かく指定して精肉店に注文。中挽(び)きなので肉の力強いおいしさと食感が楽しめます。
あふれる肉汁、ジャポネソース、半熟の卵の黄身、ハンバーグの下に敷かれたマッシュポテトが複雑に絡み合ったうま味を楽しんでください。
ランチコースには、5、6種類の前菜がのったプレートと自家製の焼きたてパン、日替わりのスープ、ドリンクとデザートが付いていて、ボリューム満点。特にデザートはミニサイズではなく、単品サイズそのままなので、かなりの満足感を得られます。
2月からは、もっと気軽な「10品目のランチプレート」(946円)も新たに加わりました。メインは日替わりで、この日は煮込みハンバーグでした。パテやマリネなどの前菜やサラダ、スープに自家製パンなどトータルで10品目の品数になるよう考えられています。
「ワンプレートでさっと楽しめるので、昼休みが短い会社員やOLさんなどにも喜ばれています。品数多く野菜をたっぷり使うことを心掛けています」と村上さんは話します。
ディナーのイチオシは「プラトーグルマン」と名付けられた、「食べたい品いい品の盛り合わせ」。 特に「デラックス」(8,580円)は、プレミアムハンバーグ、和牛イチボのステーキ、オマール海老(えび)のスパイス焼きなどを一皿で楽しめて、見た目にも豪華でサプライズにもぴったりです。
この「プラトーグルマン」を数人でシェアし、「サイドメニューセット」(前菜盛り合わせ、サラダ、パン、デザート、ドリンク付き1人前2,200円)をオーダーすれば、カジュアルなコースに変身しますね。 他にも「The海老フライ」(8,580円)は、皮ごと食べられる千葉産のソフトシェル伊勢海老を丸ごと揚げた、思わず大人も喜ぶ“夢のメニュー”として話題です。
デザートも魅力的です。シェフ自慢の「フォンダンショコラ」(1,188円)は、直径10cm、高さ3.5cmとほとんど2人前のような大きなサイズ。 小麦粉を一切使わず焼き上げているので、チョコのビターな香りと味わいが濃厚です。
テーブルに運ばれてきてナイフを入れると、とろとろの中身が溶け出してきます。「外はパリッ、中はとろりのおいしさに感動されて、ぜひテークアウトしたいというお客さまが多いのですが、ナイフを入れずにいると予熱で中がどんどん固まり、ご自宅で食べていただくときには一番おいしい状態ではなくなっています。ぜひ、お店でアツアツトロリをお召し上がりください」と村上さんは笑います。
他にも、ナッツとドライフルーツが入った「ヌガーグラッセ」やビッグサイズの「ナポレオンパイ」など、目にも麗しいデザートが顔をそろえます。「今後はこれらデザートに力を入れ、昼も夜も気軽なぜいたくを楽しめる大人の空間として進化していきたい」とか。目が離せませんね。
DATA 座席…テーブル28席、屋外テラス席8席 平均予算…ランチ1,000円、ディナー4,000円 個室…なし
KATO Kiyokawa Terrace(カトウ キヨカワ テラス)
住所:福岡市中央区清川2-9-2 タイセイビル1階 電話:092-791-6855 営業:ランチ11:30〜L.O.14:00、ディナー17:30〜L.O.21:00(金曜はL.O.23:00) 火・第1、3水曜休