下の子どもの出産時、夫と当時3歳の娘は義実家でお世話になっていました。快く娘の世話を引き受けてくれた義両親には感謝しかなかったのですが、退院した日、娘を迎えに行くとそこには衝撃の光景が…。義両親の孫の甘やかし方に、頭が痛くなった体験談です。
感謝! 娘の世話をかって出てくれた義両親
下の子の出産で私が入院中、最初は夫が仕事をセーブして娘の世話をするつもりでいました。義実家はわが家から車で5分ほどのところにありますが、義両親は高齢。常に走り回っているようなパワフルな娘を1週間も預けるのは気が引けました。
しかし義両親は「なんとかなるから大丈夫」と、娘の世話を快諾。私も夫もありがたい限りで、義両親に娘をお願いしました。そして実際入院中は、主に義母が娘の幼稚園の送迎や世話をしてくれ、娘は私の入院中も寂しがることなく過ごせたようです。
え? どういう状況?
そして私の退院日となりました。下の子は黄疸が出てしまったため少し遅れて退院することになり、まずは私1人が家に帰ることに。夫に病院まで迎えに来てもらい、娘に久しぶりに会える喜びを膨らませながら帰宅しました。
娘は義実家で待っていたので、まずは義実家へ。家に着いて、玄関を開け、娘が待っているリビングに、娘の笑顔を期待しながら入っていくと…。そこには衝撃の光景が広がっていました。
テレビには録画したアニメが流れ、机の上にはお菓子の山が散乱。至る所にお菓子のゴミがあります。そして同じように部屋の色々なところに、遊んでいる途中で放り出したようなおもちゃが散らかっていました。
その中で、娘はクッキーをつまみながら、机の上に腹ばいに寝そべり、義母のスマホで動画を見ていました。そんな娘に
「ママ帰ってきたよ! あ、娘ちゃん、アイスあるけど食べる?」と声をかける義母。
娘は私に駆け寄ってくるでもなく、動画に夢中。夫が
「ママ帰ってきたよ!」と慌てたような声で言うと、娘は寝そべったまま
「あ、ママ! おかえりー」と笑って、すぐに動画視聴に戻ってしまいました。
あまりにも行儀の悪い娘の態度に怒鳴りたい気持ちにもなりましたが、義母の手前もありなんとか言葉を飲み込みました。そして
「娘ちゃん、まず携帯ばあばに返して、座って」と静かに強い声で言うと、娘はピリッとした空気を察して、しぶしぶながら動画をやめ、きちんと座りなおしました。
のんきな義母にイラッ
娘に
「ただいま」と言って再会を喜んだあと、
「まずは片付けよう」と部屋の片づけを促しました。娘は不満そうにしながらも、やりすぎてしまった気持ちがあるのか、ひとつひとつゴミを拾い始めました。
すると義母は
「あら、いいのに。お片付けはばあばがやるから。アイス食べたら?」と一言。さらに
「動画見てもいいよ? ママだってまだ体が回復してないんだから、ゆっくり座ってなさい」と私を気遣う素振りを見せつつ、また娘を動画に誘いました。
私は
「すみません、まずは自分で片付けさせます。お菓子もたくさんいただいたようなので、もう大丈夫です」ときっぱり断りました。その間夫は、気まずそうにしながら娘と一緒に片付け、娘はばつの悪そうな顔をしていました。
家に帰ってから夫に話を聞くと、最初の1、2日は義母も動画などに頼らず頑張っていたものの、元気な娘の遊び相手に疲れてしまったそう。次第に
「動画見てれば大人しいから」と、動画やおもちゃ、お菓子を多く出すようになり、机の上に寝たり、椅子の上で飛び跳ねたりとエスカレートする娘の行動に注意もせず、やりたい放題の状態が出来上がったということでした。
夫は娘がわがまま放題になっているのを認識しつつも、義実家にお世話になっている手前何も言えなかったよう。いつもなら注意するパパが何も言わないこともあって、娘のやりたい放題に拍車がかかったようでした。
やはりパワフルな娘の世話を、ほとんど義母が担うのは荷が重かったのかもしれません。だとしても、やりたい放題が過ぎるような気がしてモヤモヤが残りました。入院中に娘を世話してくれたことには感謝していますが、せめてやってはいけないことを注意するくらいはしてほしかったと思ってしまいます。
(ファンファン福岡公式ライター/K)