運動会は、親にとっても子どもにとっても一大イベントです。私も双子の娘達の運動会を楽しみにしていました。まさか、楽しい運動会で夫婦喧嘩が勃発するなんて…。今回は、夫に場所取りをお願いしてしまったばかりに起きたハプニングを紹介します。
待ちに待った運動会
娘が小学3年生の秋。新型コロナウィルス対策が緩和され、ついに運動会が開催されることになりました。
今までは運動会が中止されていたので、小学生になってから初めての開催です。私達家族は、初めての運動会に田舎の父母も招待して、その日を楽しみにしていました。
運動会前日。田舎から私の両親が自宅に来てくれました。娘達はとても嬉しそうで、興奮しながら運動会で踊るダンスを披露してくれます。
「ダンスもかけっこも頑張って練習したから、見てね!」と、得意げに話してくれて、私達はますます運動会に行くのが楽しみになっていました。
早朝5時に場所取りへ
当日の早朝5時。私は、お弁当の準備で手が離せない状況だったので、夫に場所取りをお願いすることにしました。
「場所取りをお願いしてもいい?」と聞くと、夫は自信満々に
「オッケー! 良い場所を取ってくるね」と頼もしく言ってくれました。
夫は数十分後に意気揚々と帰宅し
「良い場所確保できたぞ!」と言ったので、その言葉を信じて何の疑いも持たなかったのです。
そして運動会の時間が近づき、私達は期待を胸に、夫が確保してくれた場所に向かいました。しかし、私も両親も自分の目を疑いました。そこは運動場の外れにある場所で、娘達の競技も観覧しにくいうえ、日がさんさんと照る日向だったのです!
他の保護者は、運動場の中でも日陰で、競技が見やすい場所を取っていました。
運動会で夫婦喧嘩勃発!
あんなに早朝に場所取りに行ったのになんでここなの!? と、私の心は怒りでいっぱいでしたが、夫は
「まわりに人が少なくてラッキーだな!」と呑気なことを言う始末。
私はその言葉に怒りが抑えきれず
「こんな場所、良い場所じゃないじゃん! だから、誰も取らなくて周りに人がいないんでしょ!」と夫に爆発してしまいました。
夫は私の言葉に
「そんなこと言うなら、自分で取ればよかったじゃないか!」と、イライラしながら怒りをぶつけてきました。
どうやら夫は、周りに人がいないところのほうが良いと思っていたようです。
和やかだった雰囲気は一気に険悪になり、両親もハラハラしてその場に立っていました。
後悔ばかりの運動会
重々しい雰囲気の中、楽しみにしていた娘達のダンスの種目になりました。娘達が見える場所に移動しようと、ビデオカメラを抱えて皆で立ち上がった時、母が急な立ち眩みで、よろめいてしまいました。
母が
「暑すぎて体調が良くない…」と言ったので、急遽ビデオカメラを夫にお願いして、救護用のテントに向かいます。母にテントの下で休んでもらうことに。私は付き添いで救護テントの下からダンスやかけっこの種目を観覧することになり、遠すぎてほとんど見ることができませんでした。
バタバタしてるうちに、あっという間にお昼の時間。お弁当を食べに娘達が私達のレジャーシートのところに集まってきました。その様子を見て、私と母も救護テントから元の場所に戻ります。娘達はお弁当を見て大喜び。
体調が悪かった母も少し休んだおかげで良くなり、みんなで美味しくお弁当を食べていたのですが、さんさんと照る日差しがますます強くなり、娘達は汗だくに。
耐えられなくなった娘達から
「暑すぎるよ! もっと日陰が良かった!」と大ブーイングが始まりました。夫はバツが悪そうな感じで何も言わずに黙々とお弁当を食べています。そんな夫の態度に、私のイライラも募るばかりでした。
場所取りを夫に任せるのは危険!
その後、運動会は無事に終了しましたが、夫に場所取りをお願いしてしまったばっかりに、楽しいはずの運動会がどっと疲れてしまいました。
来年の運動会は、どんなに忙しくても私が場所取りをしようと心に決めた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / miyuki)