キラキラした生活がたくさん投稿されているSNS。ネットを通じて他人から見た印象と、実際に家庭内から見た印象は、多少なりともギャップがあると思います。でも、わが家の夫はその差が、とてつもなく大きいのです! SNSではイクメンのキラキラパパ。でも実際は…。そんな夫に仕返しをした話です。
ワンオペ育児状態の私
夫は、平日は仕事で帰宅が遅く、土日出勤も多くあります。たまに平日休暇がありますが、家族が朝食を食べ終わっても布団から中々出てきません。でも、日々お疲れの夫にはゆっくり寝ていただこうとそっとしています。
結果、育児は平日も土日もほぼ私のワンオペ状態。夫が珍しく家にいる時に、
「ちょっと子どもを見てて」と当時1歳だった息子をまかせると… 抱っこはしていますが、目線は片手にもったスマホに夢中で長らく無言状態。
言われたことは確かにやってくれますが、話しかけるなりあやすなりしてくれても良いのでは… と口には出しませんがモヤモヤと気になる私です。
夫のSNSを開いてみると、衝撃の投稿が次々と…
そんなある日、普段開かない(というか忙しくて開く暇もない)SNSで夫のアカウントを見てみると、手づかみ食べでべとべとになった息子の両手の写真が投稿されています。
「手づかみ食べが始まって、べとべとの手を拭くのは大変だ。でもかわいい息子なら何でも許せちゃう」という投稿文付き。あたかも自分が離乳食を食べさせていて、そのお世話をしているかのような言いっぷりです。
他にも、砂場でドロドロになった息子の両足の写真が。そしてその投稿文は
「はじめての砂場。盛り上がりすぎちゃったね。今日はこのままお風呂につれていこうかな」と書かれてあります。その他にも、次々と息子の写真が投稿されており、都度
「お世話は大変だけどかわいい」
「小さな怪獣だけど俺にとっては天使」など普段全く口にしないセリフが恥ずかしげもなく添えられています。
それらの投稿には毎回たくさんの「いいね」マークがつけられ、
「〇〇さん(夫)イクメンですね!」
「お仕事もバリバリで、家族サービスもばっちりですね」等と賞賛のメッセージが多数寄せられています。これではまるで、子育てに協力的なキラキラパパではありませんか!
夫への怒りが止まらない!
しかし、しかしですよ。それらの写真を撮影したのは全て私です。
さらに写真撮影当時、夫が現場にいたことはなく、息子と私の2人きりであまりにバタバタして大変な状況を夫に知らせたくて撮影し、LINEで送信したものばかりです。
子育てしてるのは私! それ私が撮った写真だし!
なのに、さも“自分が育児している”かのような偽投稿で、世間から賞賛を浴びている夫に怒りが止まらなくなってきました。とはいえ、その日も仕事で不在の夫に怒りをぶつける訳にもいかず…。ちょっといじわるしてやろうと考えました。
私の仕返しは…?
多数の賞賛メッセージにまぎれ
「たまには実際にごはん食べさせてね」
「あれ? その日公園に行ったっけ?」と私もメッセージ投稿をしてみました。
世間的にはイクメンパパで通っている夫は、たくさんのフォロワーがいるため、私のいじわるコメントには恐らく気が付かないでしょう。何人かでも、「実際は子育てしていないんだな…」と気が付いてもらえれば、それで煮えくり返る腹はおさまる私なのでした。
予想通り、夫は私のコメントには気が付かず、その後もイクメン風投稿を次々とアップしています。それらを見る度に、怒りは沸いてきますが、ネット上で褒められることで自己肯定感があがり、元気に稼いでくれるならそれで良し! と納得することにしています。
(ファンファン福岡公式ライター / きまこ)