韓国観光公社福岡支社が7月28日、コロナ禍で渡航が制限される中で修学旅行が延期・中止になった学校・学生を応援しようと「オンライン修学旅行」を初めて実施。全国で1,000人以上の学生が参加しました。
コロナ禍でも海外修学旅行の経験を
「オンライン修学旅行」では、SDGsを中心に都市再生・歴史・グルメなどのテーマごとに、韓国在住の元朝日新聞記者 成川彩さんの解説を受けながら、現地とオンラインでつながれた動画を視聴。韓国・ソウルの街を散策したり、伝統工芸を実際に体験したりしました。 参加した中村学園女子高等学校グローバルイノベータークラスの生徒たちは、環境に配慮しながら進められているソウルの都市開発に高い関心を示しました。ある生徒は「『車道として安全上問題ならば歩道にする』という大胆な発想がすごいと思った。また、安全上の問題を解決しながら持続可能性を実現する手法は、日本ではなかなかない。自分たちも持続可能な開発目標(SDGs)について学んでいるのでコロナが落ち着いたら、ぜひ現地を訪ねたい」と語りました。
修学旅行後、生徒たちは教員を交えて議論を実施。世界で若者を中心に人気を集める韓国音楽(K-POP)に関連し「世界に情報を発信する力があれば、アジア人への差別も解消することができるのではないか」といった意見も。改善の糸口が見つからない日韓関係について別の生徒は「私たちの世代では、お互いの国への反発はそれほど大きくないと感じる。もっとお互いに交流すれば、現状を変えることができるのでは」と期待しました。 「オンライン修学旅行」は、8月11日(水)にも韓国・釜山を舞台に実施予定。当日参加できなかった人も申し込みをすれば、動画を提供してもらえます(学校単位での受付)。
問い合わせ:韓国オンライン修学旅行事務局 電話番号:092-711-5067