「胎内記憶って知ってる?」第2子の息子が3歳になった頃のこと。ご近所のママ友宅でおしゃべりをしている時に、ママ友Aが聞いてきました。胎内記憶という言葉はなんとなく知っていたけれど、わが子には聞いたことがなかった私。早速、息子に尋ねてみることにしました。すると、思わぬ答えが返ってきたのです…。
胎内記憶とは?
胎内記憶とは、赤ちゃんが産まれる前、お母さんのお腹の中にいたときの記憶のことだそうです。 ママ友Aの話では、胎内記憶を聞くのに適しているのは、おしゃべりが上手になってくる2歳頃。4歳前後からは、徐々に胎内記憶が薄れていくんだそうです。
ママの歌が聞こえたよ
ママ友Aの息子の胎内記憶は、心温まる内容でした。
「ママのおなかにいるとき、ママがが歌ってるの聞こえたよ! ねぇねがお話ししてるのも聞いてたんだよ!」こんなふうに話してくれたそうです。
妊娠中の声かけがちゃんと届いてたんだなぁと、同じ母としてなんだか嬉しい気持ちになりました。
空からママを選んできた
一緒にいたママ友Bの娘の胎内記憶は、ドラマチックでした。
「おそらにいるとき、他の男の子がママのところに行こうとしたの。でも、わたしが行きたい! って言って、ママのところに行かせてもらったの」と、3歳の娘が話してくれたそうです。
「この子は私を選んできてくれたのよ〜」とママ友Bは誇らしげな表情。
私は、3歳の子どもがこんな話をできるのか、と少し驚きました。
ウソの胎内記憶を語ることもある!?
胎内記憶は、全ての子どもに残っているわけではありません。すんなり話す子どももいれば、忘れてしまっている子どももいます。
しかし、パパやママが胎内記憶について話しているのを聞いて、作り話をすることもあるのだとか。大人の顔色に敏感な性格の子だと、親の期待に応えようと思ってしまうのかもしれません。
ここだけの話、ママ友Bから聞いた胎内記憶の話は美談すぎて、作り話じゃないかと内心疑ってしまいます。
息子の胎内記憶
今まで胎内記憶について聞いたことがなかった私は、息子はお腹の中のこと覚えてるかな? とワクワクしながら、息子を寝かしつける前に胎内記憶を聞いてみました。すると、
「ママのおなかのこと? あ、おぼえてるよ! ちょっとくさかった!」と言うのです。
思わず
「え、くさかったの?」と聞き返すと、
「うん、くさかった!」と迷うことなく答える息子。
私は少し傷つきつつ
「におい以外は? どんなところだった?」と質問を続けると、
「うーん、オレンジいろかな?」と真顔で答えたのです。
お腹の中は、ちょっとくさくてオレンジ色… なんだか複雑な気分です。もう少し話を聞いてみたい気持ちもありましたが、妙にリアルな胎内記憶に納得してしまい、この夜以来聞くのはやめました。
あなたのお子さんの胎内記憶は?
息子が話してくれた記憶は、私が思い描いていたような素敵なエピソードではありませんでした。でも、とりあえず聞くことができてよかったな、と思います。
長女を出産したときには、胎内記憶という言葉すら知らなかったので、あのときに知ってたら… と少し残念な気持ちです。
胎内記憶は、2歳〜4歳のわずかな期間にしか聞けません。あなたも、お子さんに胎内記憶を聞いてみては?
(ファンファン福岡公式ライター/かっしー)