スモーキーピンクの外壁、エントランスを彩る色とりどりのフェイクフラワー。ガラス張りの店内を思わずのぞき込みたくなる、そんな華やかさで女性に大人気の「薬院ハイティー MerryAnna(メリーアンナ)」(福岡市中央区)。地下鉄薬院大通駅から徒歩約3分、浄水通りの薬院交番向かいに2019年11月にオープンしました。
店内で目を引くのが天井の一角に咲き誇るフェイクフラワーの藤棚。「この優雅な花が大好きで、店をオープンする時にまず決めたのが、この藤棚を作ることと、エントランスにバラをたくさん飾ることです」と語るのはオーナーの高橋由紀子さんです。
長年働いた東京から、10年ほど前に福岡に移住してきた高橋さん。その時に感じたのは「福岡はモノトーンやグレーのようなシンプルで落ち着いた色あいの店が多い。それなら、自分の好きな世界観を自分の手で作ってしまおう」と華やかなカフェのオープンを思い立ちます。その思いが実って開店へ。今や藤棚の下のテーブルは真っ先に予約で埋まる人気の席です。
旅が好きな高橋さんが、英・ロンドンで見かけたり立ち寄ったりしたかわいらしいカフェの雰囲気を再現したいと、店内はヨーロッパ風にまとめ、家具は優雅なロココ調にしています。派手過ぎないスモーキーピンクの壁紙は、オトナ女子にも人気です。
そして同じく旅で訪れたシンガポールで出合った「ハイティー」の楽しさが忘れられず、ハイティー専門のカフェにしたそうです。 ハイティーとは、イギリスの間食の文化で昼食から夕食の間に楽しみます。3段の皿に食事系やスイーツなどの軽食が並びます。ちなみにアフタヌーンティーは貴族がたしなみソファにローテーブルというスタイルだそうですが、ハイティーは庶民がダイニングテーブルと椅子でいただく、つまりローテーブルではなくハイテーブルで楽しむことからそう分けられているそうです。
店自慢の「スペシャルハイティーセット」(税込み2,530円・写真は2人分)をオーダーしました。この3段重ねのプレートが運ばれてくるところからすでにワクワクドキドキ。
「ファーストプレート」と呼ばれる一番下の皿は、小腹を満たす食事系メニュー。日や季節によって替わりますが、今日は一口サイズのビスコット、紅茶鶏のスモーク、卵サラダ、クリームチーズ、生ハムやパテのカナッペなど色とりどり。
「セカンドプレート」は生クリームとジャムをのせた焼きたてのスコーンとコーヒーゼリーで口直しを。 一番上の「サードプレート」はデザートの皿。この日はベリーのムース、フランス産のマカロン、この時季らしい桜のクリームをのせたロールケーキにマシュマロとチョコ、と女性が大好きな「かわいくておいしいものを少しづつ」という夢のセットです。
ドリンクは「ポットで提供するとおしゃべりに夢中になって蒸らし時間に差が出るなど個人差があるため、均一においしく提供できるように」と大きなマグカップで提供。2杯楽しめます。9割の人は紅茶をオーダーするそうで、インド政府公認の高品質の茶葉を用意。アールグレイなどの定番やウバ、ディンブラなどから選べます。
他のテーブルにセットが提供されると「わあ」と声があがり、一斉に撮影が始まりました。この撮影を楽しみに来る人がほとんどのようで、店も「撮影は大歓迎」と撮影用にフェイクフラワーの花の冠なども用意しているそうです。店のインスタグラムにも楽しそうな写真が掲載されているのでチェックしてみては。
昼だけではなく「夜ハイティー」(3,300円)も楽しめるのがこの店の特徴。ファーストプレートをピザなどしっかりしたメニューにし、ワインも選べる1時間半のフリードリンク制。昼とはまた違う、しっとりとしたオトナの雰囲気を楽しめます。
薬院ハイティー メリーアンナ
住所:福岡市中央区薬院4-8-13 1階 電話:092-406-7729 営業:11:30~21:00(L.O.19:00) 無休 インスタグラム:@merryanna_hightea