「保育園に行きたくない!」言葉の裏に隠された、息子の本当の気持ち 驚きの理由とは?

 突然子どもが「保育園に行きたくない!」と言い出したら、皆さんはどうしますか? 昨日まであんなに楽しそうに登園していたのに、いったいどうしたの? と、とても心配になってしまいますよね。今回はわが家の息子の登園しぶりについて、まさかの理由と、それを解決した母からの意外なアドバイスについてのお話をお届けいたします。

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いったい何が?! 突然の登園拒否

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 息子が年中さんの3月下旬。年長さんの卒園式も終わり、あと数日で新しい年度を迎えようとしていたときのことです。もともと遊ぶことが大好きで、保育園でも仲良しの友達と一緒に、工作や外遊びなどを毎日楽しんでいました。
 しかし何があったのか、とつぜん保育園の行きしぶりが始まってしまったのです。

 保育園でなにか嫌なことがあるのかと気になり、担任の先生に相談してみるものの、いつもと様子は変わらないとのこと。むしろ年長として迎える入園式のため、新しく迎えるお友達に披露する歌や踊りの練習を毎日頑張っているというのです。日々の疲れが出たのかと思い、保育園をお休みして息子と2人でお出かけてもしてみました。

 普段は妹たちがいるのでなかなか2人で過ごせないのですが、その日は一日中ママを独り占めして遊べたので、とてもよいリフレッシュになったようでした。

 「これで気持ちを入れ替えて保育園に行ってくれるかな?」と思っていたのですが、次の日の朝にはまた
 「保育園行きたくない~」が始まってしまいました。

理由が分からずイライラ

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 「気分転換もしたのに、いったい何が不満なんだ~?!」とイライラが募る私。なだめても怒っても、息子の気持ちはなかなか保育園に向きません。
 そんなある日、何気なく息子と話していると、ふと保育園の話題に。あまりしつこく聞くと、ますます保育園が嫌になってしまうかもしれないと思い、ひたすら
 「そうなんだ~」と聞き役に徹していました。

 受容的な聞き方が功を奏したのか
 「入園式の練習が嫌なんだよね…」と、ぽつりぽつりと本音をもらし始める息子。

 担任の先生からは「年長さんへの自覚をもって張り切っています!」と聞いていたので、突然の告白に驚きました。
 なるべく息子の話をさえぎらないように聞き続けていると、どうやら年長さんになることがプレッシャーになっていた様子。入園式の練習も「年長さんとしていいところを見せたい!」と、かなり無理をしてがんばっていたようでした。

心を楽にする「いい加減のすすめ」

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 もともと、わが道をゆく超自由人タイプの息子。「人の言うことを聞いてしっかりと」というのは、彼にとってかなりの忍耐が必要なことだったと思います。

 けれども、年長さんとして「小さい子の手本にならなければいけない」、「先生の期待に応えたい」と、心に負担をかけて頑張っていたようでした。息子の話を聞き終わったあと
 「入園式の練習、すごく頑張ってるって先生から聞いたよ。きっとかっこいい年長さんになれるね」と、息子の頑張りを認めつつ
 「でもママは、そんなに頑張らなくていいと思うよ~。大人だって、あんまり好きじゃないことを毎日一生懸命やってたら疲れちゃうから。疲れちゃったときは、ちょっとよそ見したり、足をぶらぶらさせたりしてもいいんじゃないかな~?」

 なんて「いい加減アドバイス」をしてしまいました。先生方からしたら「立派な年長さんを目指しているのに、そのアドバイスなんだ?!」と怒られてしまいそうですが…。笑

 頑張りすぎて息子の心がつぶれてしまっては元も子もありません。「やりたくない」気持ちを受け止めたうえで、「やらなければいけない」ことに直面したときの、うまい乗り越え方を身につけていくことが大事なのかなと、私の考えを伝えてみました。
 その話を聞いて少し気持ちが楽になったのか、次の日から朝のぐずりが少しずつ減っていき、しばらくすると元気に登園できるようになりました。

 その日からわが家では「完ぺきじゃなくていいよ~がんばらなくていいよ~」が合言葉。

 これがいいのか悪いのかは、分かりませんが…。完璧な親にも子どもにもなれないし、なる必要もない。好きなことに全力で、そうじゃないことはほどほどに~と、親子でそんなゆるい生活を楽しんでいます。

(ファンファン福岡公式ライター/kotoko)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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