生まれた時はフニャフニャだった赤ちゃんも、1歳を過ぎると立つことができるようになったり、視界がひらけて色々と触ろうとしたりと大きな成長を見せます。わが家の息子も、周りの物に興味津々で、特にスイッチ類には目がない様子。しかし、お風呂であんな悲劇を招くとは…!
1歳になった息子とお風呂
わが家には最近1歳になった息子がいます。お風呂の時は湯舟のふちにつかまり立ちができるようになり、親としても成長を感じ嬉しいかぎりです。
0歳の頃、ワンオペお風呂は本当に大変でした…。床に座ることすらできないフニャフニャの息子をひざの上に乗せ、支える為に常に片手はふさがっており、私が自分の顔や体を洗うのは空いている方の片手。
そんな頃に比べると、両手を使ってガシガシと洗える今は、ずいぶん楽になったものです。わが家は夫の帰宅が遅く、ワンオペお風呂が日常のため、両手で洗えるという喜びもひとしおです。
母のシャンプー中に悲劇が起きた!
目に見えるものはとにかく触ってみたい! そんな息子の気持ちを尊重し、危険な事以外は、やりたい事を自由にさせておく方針を取っていました。
最近のブームは給湯器のボタンのようです。
「お湯はりをします」
「追い焚きをします」ボタンを押すと音声が出るので楽しそう。ボタンをさわっている間は息子も集中しているので、私も自分の顔や体をゆっくり洗う事ができ助かります。
その日も、息子が楽しそうに給湯器のボタンをさわっている間に、私は今がチャンスとばかりに手早く自分の髪や顔、体をシャカシャカと洗いました。
シャカシャカと泡を立てる音にまぎれて給湯器の音声が何か言っていた気がしますが、息子が追い焚きボタンでも押したのだろうと気にせずにいました。
しかし、シャワーから勢いよくお湯を出し、顔をシャワーに向け全身を気持ちよく洗い流そうとすると…
「〇☆※▲×!?」
あっつあつの熱湯が顔面にふりかかってくるではありませんか!?
絶叫する私 嬉しそうな息子
事態を理解するまでに数秒。目をあける事すらできず、ようやく熱湯を浴びていると気が付いて絶叫する私。
「あちちちちちちち!」
その傍らで、私が叫ぶ様子を真似して
「あちちい~!」と言ってキャッキャと笑う息子。
熱湯を止める事も忘れ、熱いお湯が息子にかかっては大変だと思い、(私はまだ熱湯を浴びながらも)急いで息子を抱きかかえ洗い場のはじっこに寄せました。息子のやけどを防ぐことができ、我に返ってようやく熱湯が出続けるシャワーを止めました。
何が起こったのか、落ち着いて給湯器を確認すると「47度」の表示。
どうやら私がシャンプーの音に紛れて聞き逃した音声は、息子が給湯温度を上げ続けていたお知らせだったようです。ほてった頭と顔でふと息子の顔を見ると、「どうしたの?何かあったの?」というようなキョトン顔。
自由に触らせておこうと決めたのは私であって、息子に非はありません。ようやくビックリした気持ちが落ち着き、情けないやらほっとした気持ちやらでトホホホ… と声もなく笑うしかありませんでした。
兎にも角にも、息子も私もやけどをしなかったので良かったと思います。
ワンオペお風呂でも目を離さないで!
どんどん成長する赤ちゃんに対し、どれだけ干渉するのかしないのか。各ご家庭での方針がおありかと思います。
しかし皆さん。給湯器の音声が何か伝えてきた時だけは、泡だらけであってもしっかり目をあけて、給湯温度のご確認をお忘れなきよう! 今、私が声を大にして言いたい事はそれだけです。
(ファンファン福岡公式ライター / きまこ)