【福岡のご当地アイス】ファンファン福岡読者が選んだ 人気5商品を調査!

 ファンファン福岡編集部が、福岡・ご当地アイスクリームを深掘り! なじみ深い味も、初めて知る味も、ひと口食べれば至福の時間に浸れます。読者アンケートをもとに選んだ人気5商品を調査しました。

目次

【セリア•ロイル(朝倉市)】★給食でもおなじみのムース

給食でおなじみのムース(140円)はミルク味。「練乳いちごムース」「チョコレートムース」「杏仁ムース」「ぶどうムース」「キャラメルムース」も展開!

給食でおなじみのムース(140円)

とけない不思議な食感 

 セリア・ロイルでは、1976(昭和51)年ごろからプラスチック容器で四角のシールフタのプリンやゼリーの製造を開始しました。78年ごろ、工場(全酪新世乳業)で牛乳を加工・製造していた練乳(コンデンスミルク)を豊富に使用したババロアを開発。学校給食に提案したそうです。

 商品名は、当時欧州で流行していた「ムース」に。その「ムース」がプリンよりも好評で九州の多くの学校給食で採用が決定! 現在でもカップ形状のムースが九州内の学校給食で提供されています。

 開発当時の工場で練乳を製造していたことをきっかけに、「子どもたちに喜んでもらい、学校生活の楽しみの1つになれば」という思いが誕生につながりました。

 なめらかで“とけない不思議な食感”になったのは「とけても食感が損なわれないようにして欲しい」という学校の要請をかなえたからでした。

給食の味を懐かしむ声で市販、全国展開へ!

 給食のムースを懐かしむ人たちから、「またあのムースが食べたい! 市販してほしい」との強いリクエストを受け、99年ごろから市販を開始。九州ではおもに50歳以下の人の“思い出の給食デザート”として、人気がある商品です。

 その後、形状は8弁の丸いプラスチック容器になり量販店などでも販売。バータイプ(スティックアイス)やスタンディングパウチタイプなどに形状を変えました。

 2011(平成23)年には九州のコンビニ限定でスタンディングパウチタイプの商品を売り出します。口コミで「全国でも販売してほしい」との声が多く上がり、しばらくは通信販売などで対応した後、13年3月から全国のコンビニで販売されるようになりました。

 「パッケージの『とけない不思議なアイス』というキャッチフレーズがお客様に刺さったのか、SNSや口コミですごい反響があり、雑誌やテレビなどでも取り上げていただき、生産が追いつかないくらいの販売状況でした!」と担当者は話します。

【販売エリア】九州各地、中四国―関東など(ほぼ全国)
【読者感想】給食に出ていて、超好きでした!(30代男性)/テンションが上がる給食メニュー♡(40代女性)

セリア・ロイル

住所 福岡県朝倉市小田1275
電話 0946-21-8881

【丸永製菓 (久留米市)】★あいすまんじゅう ★おとぼけくん ★恐竜の玉子

あいすまんじゅう 172円(メーカー希望小売価格)

和菓子製造会社が生み出した、ロングセラー商品!

 1962年発売。元々は和菓子を作っていた同社がその発想と技術を生かして開発。小豆あんには北海道小豆を使用し、冷凍下でもアイスの中の小豆あんが軟らかいのがおいしさの秘訣(ひけつ)。「プレミアムあいすまんじゅう」(216円)のほか、「ずんだ茶寮」監修の「あいすまんじゅう ずんだもち」(194円)も販売されています。

【販売エリア】全国
【読者感想】いっぱいの粒あんとアイスがおいしくて大好きです(60代女性)

あいすまんじゅう

おとぼけくん(5本入) 540円(メーカー希望小売価格)

バニラとチョコを一度に! 歯ざわりの良い氷片が人気

 1979年発売。当初氷片が混ざったアイスは珍しく、サクサクの食感が人気に。「おとぼけくん」という親しみやすいキャラクターと商品名により、九州で爆発的にヒット。1本で2つの味を楽しめ、氷片の食感がおいしさのポイントです。

【販売エリア】主に九州
【読者感想】2つの味を楽しめるので欲張り感がある!(40代男性)/キャラクターが忘れられない。懐かしい友人に会う感覚で探しに行ってみます(50代男性)

おとぼけくん

恐竜の玉子(5個入) 540円(メーカー希望小売価格)

人によっては懐かしい! たまご形のチューチューアイス

 1983年ごろに「怪獣の玉子」を販売。その後91年から「恐竜の玉子」として発売されました。ゴム風船にバニラアイスが入った、遊び心たっぷりの楽しいたまご形アイスです。

【販売エリア】主に九州
【読者感想】思い出の味。最後に勢いよく出てくるのが楽しい!(30代女性)/子どもの頃、最後にアイスが飛び散って母に怒られてました。笑(30代女性)

恐竜の玉子

丸永製菓

住所 福岡県久留米市東櫛原町1821
電話 0120-343802
   (受付時間:平日9:00~17:00)

【椛島氷菓 (柳川市)】★アイスキャンデー 《番外編》かばちゃん焼き

「アイスキャンデー」150円〜(本店価格) ※左からマンゴー、ソーダ

「アイスキャンデー」150円〜(本店価格)

自家の農作物を生かす昔ながらの優しい味わい。カバのロゴにキュン

 椛島氷菓のオーナー・椛島さんの主体は農業。福岡・柳川の自家農園「杏里ファーム」で、米、麦、大豆や南国フルーツなどを生産しています。もともとは、農園の季節のフルーツを使ったジェラートの販売が始まり。しばらくした後の2011年、椛島氷菓の立ち上げとともに「カバ印」の「アイスキャンデー」が誕生しました。

 「アイスキャンデー」は店舗に隣接する工場で手作りされています。サクッとした食感で後味は爽やか。果実の風味を大切にした“昔ながら”の優しい味わいです。 

(左から)抹茶、小豆、あまおう、ミルク、ソーダ、【カバ印×村岡総本舗】塩あずき、【カバ印×村岡総本舗】本練り羊羹(ようかん)入りミルク

 椛島氷菓・本店で15種類ほどが販売されています。自家農園産のものを加工した「マンゴー」、福岡・八女のお茶を使った「抹茶」、柳川で生産されるイチゴが入った「あまおう」など多彩なラインアップです。「村岡総本舗」(佐賀県小城市)とコラボした商品は、「村岡総本舗」のようかんが入った“新食感”を楽しむことができますよ。

 販売店舗は北海道から沖縄県まで数百カ所あり、上野動物園(東京都)、血の池地獄売店(大分県)などでも販売しているとか。ハウステンボス(長崎県)では、“オランダカラー”コラボバージョンも買えるそうです。

【販売エリア】北海道から沖縄県まで数百店舗
【読者感想】しっかり果実の味がします(20代女性)/サクサクの食感が◎(30代女性)

《 番外編 》自家製小麦の生地がサクッ!「かばちゃん焼き」

生地がサクッとして、あんこがぎっしり詰まった「かばちゃん焼き」

 店舗でオーナーの妻・椛島栄子さんが焼く「かばちゃん焼き」(150円)がキュート! 「ロゴマークをかたどった愛くるしい形が何ともいえません。黒あんの「紅かば」、白あんの「白かば」から選べます。

「かばちゃん」の顔と反対側には「柳川」の文字!

 生地に自家製小麦の小麦粉を使用するのは、農家ならでは強み。中には「村岡総本舗」のあんこが入っています。こだわりがつまったおやつです。

レトロな雰囲気で落ち着く空間

 店内にはイートインスペースもあります。畳敷きの和室に3つのテーブルがありました。柳川のつるしびな「さげもん」を眺めながらくつろぐことができます。

さまざまな表情のカバがかわいらしいストラップ。お気に入りが見つかるかも

 ストラップ(250円)、手ぬぐい(1,050円)、カバTシャツ(2,000円)などのグッズにも癒やされました。

こぢんまりとした「椛島氷菓」の店舗は「柳川藩主立花邸 御花」から徒歩圏内にあります

椛島氷菓

住所 福岡県柳川市本城町53-2
電話 0944-74-5333 
営業 11:00~16:00
水曜休み
駐車場あり

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

「ファンファン福岡/サブクリップ」(福岡都市圏内配布、福岡市地下鉄駅駅設置)紙面に掲載した話題、編集部員が突撃取材した話題などを紹介します!

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