独自に開発したマシンを使った本格的なコーヒーで話題になった「カマキリ コーヒー」(福岡市中央区高砂)。2号店が2019年10月、同区平尾にオープンしているので訪ねました。
西鉄平尾駅の改札を出てビル側に下ると、すぐ目に入るのが「カマキリ コーヒー平尾店」。便利な駅ビル内にあります。 好奇心いっぱいでガラス扉を開けて中に入ると、天井高のあるスタイリッシュな空間が広がっています。カウンターまわりのインテリアが洗練されています!
店長の村川祐子さんに話を聞くと、ロサンゼルス出身のオーナー、ダグラス・ウェーバーさんが同店の全てをプロデュースしているといいます。なるほど、それでアメリカ西海岸のコーヒーショップの雰囲気が漂っているのですね。 ダグラスさんはエンジニアとして米・アップル社に勤務していたこともある米国人で、現在は福岡県糸島市在住。2014年にコーヒー豆をひく「グラインダー」製造の会社を糸島市で起業しました。ダグラスさんが開発したグラインダー「EG-1」は、ムダが出ないように豆がひけるのが、当時のコーヒー業界で革新的だったとか。2019年2月にはコーヒーショップの1号店をオープンさせ、今にいたります。
定番人気という「カフェラテ」(500円)を注文しました。しばらくテーブルで待っていると、高取焼のカップに注がれて運ばれてきました。くっきりと描かれたラテアートが器に映えています。 飲んでみると「こ、これは!」。コーヒーの味わいが際立った、想像以上に濃いカフェラテです! 尋ねると、エスプレッソ1 : ミルク4 のバランスで入れているとか。また飲みたくなる味です。 ちなみに「ESPRESSO(エスプレッソ)」(400円)も人気です。エスプレッソマシンは現在開発中だそうです。 使っているミルクにもこだわりが。オーナーがコーヒーと相性が良いミルクを探した結果、選ばれたのが佐賀県の村山牛乳。村山牛乳は低温殺菌で甘味が濃厚。だからエスプレッソの苦味と合うのですね。
コーヒー豆をはじめ、食材や製法にもこだわるのが同店のモットー。例えばドリンク「CHOCOLATE(チョコレート)」(500円)には、カカオの含有量が高いブロックチョコレートが使用され、オーナーが共同開発したチョコレートドリンク専用のマシン「インフィニミックス」で瞬時に溶かすことで加熱時間を抑え、カカオ豆の香りや風味を逃がさないよう工夫されています。 アルコールメニューもありました。村川店長のおすすめは「IRISH COFFEE(アイリッシュ コーヒー)」(1,100円)。エスプレッソ、ウイスキー、生クリームにシナモンのフレーバーが加わります。大人の味の予感…。
フードメニューはアップルヨーグルトの「 CAKE(ケーキ)」(500円)、オーガニックバナナを生地に練りこんでサックリ焼いた「BANANA SCONE(バナナスコーン)」(350円)の2種類。
店の外には、駅の通路に沿ってテークアウトカウンターもあります。気軽に本格派コーヒーが飲めるなんて、平尾駅の利用客は本当にラッキーだなと思いました。
カマキリ コーヒー 平尾店
住所:福岡市中央区平尾2-5-8 西鉄平尾駅内 営業:10:00~21:00 日曜10:00~17:00 電話:080-4280-0258 月曜休